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ウクライナ:小麦、大麦、トウモロコシなどに輸出割当を実施

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最終更新日:2010年10月25日

割当数量、年末までに270万2千トン
 米国農務省海外農業局(USDA/FAS、10月22日付)によると、ウクライナ政府による公式発表として、ウクライナは今後、本年12月31日までの間、小麦、大麦、トウモロコシ、ライ麦およびソバについて輸出割当を実施し、その数量は、小麦(メスリン(小麦とライ麦の混合物)を含む。)50万トン、トウモロコシ200万トン、大麦20万トンおよびライ麦とソバは、それぞれ千トンとする合計270万2千トンが示されている。
 なお、輸出規制を行うことについては以前から伝えられていたが、10月18日付けの内閣HPに、政府決定938号(10月4日付)として、公式に掲載されたとしている。
 
7月から既に450万トンを輸出
 ウクライナ関税局によると、2010/11年度ウクライナ穀物年度(7月〜翌年6月)の穀物輸出量(10月14日まで)は、小麦170万トン、大麦190万トン、トウモロコシ40万トンを含む450万トン程度としている。
 USDA/FASによると、先週行われた米国政府とウクライナ経済省などの関係者による話し合いでは、ウクライナ政府当局者から、今後、550万トン程度の穀物輸出は可能であるとしていたが、本年度の生産量が昨年度を大きく下回っていること、また、現在の天候不順が冬穀物の作付けに影響するのではないかと見られていることから、国内の食料安全保障についての懸念が示されていた。
 
 
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