ロシア農業省農業食品市場調整・インフラ発展局のイリヤ・シェスタコフ局長は、25日に開催されたロシア下院の農業問題委員会において、食用小麦についてはかなりの在庫を抱えているが、飼料用穀物が不足していることから、現在、主にウクライナ、カザフスタンなどから、新たに穀物を輸入することを検討していることを明らかにした。また、これに併せ、ロシア国家穀物生産者協会のスクリヒン会長は、ロシアは次年度(2011/12年度(7月〜翌年6月))における穀物の期首在庫を確保する必要があるとし、同様な考えを述べている。
同会長によると、今年度の穀物生産量は約6,000万トンになると見通し、当年度の期首在庫は2,100〜2,600万トン、国内消費量は7,700〜7,800万トンが見込まれることから、次年度の期首在庫が大幅に減少するとの見方であり、特に、飼料用の大麦とトウモロコシの不足について指摘している。