ロシア:穀物協会、穀物の輸入について支持を表明
最終更新日:2010年12月22日
ロシア国内の穀物在庫は地域間により「ばらつき」が見られている。ロシア南部、シベリア地域(南部連邦管区、シベリア連邦管区)では、質の良い食用穀物について余剰が見られているが、干ばつ被害を受けたロシア中部地域(中央連邦管区、沿ボルガ連邦管区)では、飼料用穀物が不足している。また、これに加え、地域間の移送には、鉄道インフラの不足、検疫上の制限などが横たわり、「ばらつき」が解消できない状況である。
このことについて、ロシア穀物協会のアルカジー・ズロチェフスキー会長は、12月16日、不足する穀物は300万トン程度であるとした上で、同程度の数量は、5%の輸入関税を取り除き輸入する必要があるとする見方を示すとともに、余剰穀物を抱える地域に限り輸出ができるような措置も必要でないかとの考えを明らかにしている。
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