FAO:7カ月連続で上昇し続ける食料価格指数
最終更新日:2011年2月4日
国連食糧農業機関(FAO、2月3日付)によると、2010年6月以降6カ月連続して上昇を続けていた食料価格指数(注)は、2011年1月も上昇し前月を3.4%上回る230.7ポイントとなった。これは過去最高の水準であり、農産物価格が高騰した近年のピークである2008年6月の224.1ポイントを2.9%上回る(図1)。
1月の食料価格指数を品目別に見ると、砂糖価格の値上がりが著しい。砂糖は2010年2月以降過去最高水準を更新し続け、2011年1月は2年前の2009年1月の2倍以上となる420.2ポイントを示している。
食肉、乳製品、穀物および油糧種子については過去最高水準には達していないものの、近年のピークである2008年の水準(食肉は8月、乳製品、油糧種子は6月、穀物は4月)に対し、食肉は97.4%、乳製品は92.0%、穀物は89.2%、油糧種子は98.2%の水準まで上昇している(図2)。
FAOによると、食料価格が上昇することで、特に開発途上国などでの食料供給やインフレへの影響が懸念されている。
注:FAOの食料価格指数(Food Price Index)は、小麦、トウモロコシ、
コメ、油糧種子、乳製品、砂糖および食肉の国際価格について、2002〜
2004年を100とし、食品全体の平均価格を指数化したものである。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:藤間)
Tel:03-3583-9531