中国 ―物価上昇が継続―
最終更新日:2011年4月18日
中国の2011年3月の消費者物価指数は、食料品が対前年同月比111.7%、対前年同期比111.0%と上昇基調が継続している。
生鮮野菜では各々104.3%、104.1%と、中国最大の野菜産地である山東省の収穫が本格化したことから、天候不順による作柄不良から高騰した昨年の120%前後の上昇は抑制されたが、労働者賃金や生産資材価格の上昇基調は継続しており、野菜価格の上昇基調も継続している。
この結果、野菜の輸出は、1月〜2月の累計輸出数量が前年同期比16.7%増の134.8万トンであったのに対し輸出金額は同40.7%増の17.9億元となり、国内価格上昇に伴う輸出価格の上昇により輸出金額は大幅な増加となっている。(中国農業部HPより)
国務院は、2010年8月27日、「野菜生産のさらなる推進、市場供給と価格安定の保障に係る通知」を公表し、野菜等の生産を促進する菜藍子工程(買物かご政策)の市長請負制(各都市の生鮮品等の需給は地方政府の市長が責任を負う政策)の強化を打ち出し、物価安定政策を実施している。
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