韓国統計局によると、5月の消費者物価指数(CPI、2005年=100)は前々月から横ばいの120.4となった。一方、前年同月比では4.1%上昇と、5カ月連続で同4%台の上昇となった。
食品類については、前月比2.2%下落の129.3となり、今年3月以降、下落基調が継続しているものの、前年同月比では6.2%上昇し、依然として高い水準で推移している。特にコメや豚バラ肉の価格の高騰が続いており、食品類の価格を押し上げる結果となった。
こうした中、韓国政府は毎週継続的に開催している6月の価格安定会議において、物価の上昇が続く食料品などの生活必需品の価格安定などへの対応を協議した。
このうちコメ、豚肉およびサバについて、価格安定のための追加対策を決定し、コメについては、2009年産の国家備蓄15万トンを追加放出することとした。
また、豚肉については、追加の輸入緩和措置および代替となる国産牛肉の消費拡大を実施することとした。その詳細は既報のとおり(平成23年6月16日付海外情報
「韓国政府、豚肉の価格安定および国産牛肉の消費拡大への新たな対策を発表」参照)。