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米国:2011年の食品に係る消費者物価指数は、対前年比3.0〜4.0%増の見込み

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最終更新日:2011年6月28日

 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)が毎月公表している食品の消費者物価指数の見通しによると、6月24日時点において、2011年の米国食品全体の消費者物価指数は前年を3.0〜4.0%、食品全体のうち、外食は同3.0〜4.0%、家計消費は同3.5〜4.5%上回ると予測されている。なお、これら予測値はいずれも前月から据え置かれている。
 家計消費については、全ての品目で前年を上回っている。畜産物のうち牛肉は同7.0〜8.0%増、豚肉は同6.5〜7.5%増、鶏肉は同2.5〜3.5%増、牛乳・乳製品は同5.0〜6.0%増となっている。牛肉と豚肉の上昇率が大きいのは、昨今の飼料価格をはじめとする生産コストの上昇を反映しているものと推測される。また、今月の予測値においては、東日本大震災に伴う日本からの供給不安により魚介類が、大豆価格の上昇により脂質、油が、それぞれ前月から上方修正され、前年比5.5〜6.5%、6.5〜7.5%とされたことが特徴として挙げられる。
 また、単月では、5月の消費者物価指数は、食品全体で前月比0.4%増(前年同月比3.5%増)であった。家計消費を品目別にみると、畜産物のうち牛肉は前月比1.0%増(前年同月比10.2%増)、豚肉は同2.6%増(同10.%増)、鶏肉は同0.8%増(同3.5%増)、牛乳・乳製品は同0.8%増(同6.9%増)となっている。
 ERSは、2011年の消費者物価指数上昇の理由として、世界的に食料需要が高まるなか、農作物及び原油の価格上昇などの影響が大きいとコメントしている。穀物価格及び原油価格はピーク時よりは低位で推移しているものの、引き続き今後の価格動向と食品価格への影響が注目される。
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【前田 絵梨 平成23年6月28日発】
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