中国:5月の消費者物価指数、前年同月から5.5%上昇
最終更新日:2011年6月29日
中国国家統計局によると、5月の消費者物価指数(CPI、2010年5月=100)は、前年同月比5.5%上昇し今年に入って最高の伸びとなった。中国政府は上昇率を4%前後に抑えることを目標に掲げているが、3カ月連続で5%を超過し上昇基調が継続している。地域別では収入の少ない農村部で最も物価の上昇が高く、同6.0%上昇している。
項目別では、食品類の値上がりが著しく同11.7%上昇し、全体を押し上げる結果となった。このうち畜産物では、飼料費や資材費の高騰を受けて豚肉、卵の値上がりが際立っている。
一方、生鮮野菜は7.1%下落し、項目別では唯一前年同月を下回った。特にキュウリ、トマト、インゲンマメなどの価格が下落しており、昨年の価格高騰が落ち着いたかたちとなっている。
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