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韓国:8月の消費者物価指数、前年同月比5.3%上昇

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最終更新日:2011年9月13日

3年ぶりに5%台の上昇

 韓国統計庁によると、消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、今年1月から4%台の上昇率で推移していたが、8月は、前年同月比5.3%上昇の122.5と、2008年9月(5.1%上昇)以来約3年ぶりに5%台の上昇となった。この要因として、7月の大雨の影響による野菜・果実類の価格高騰および石油や金などの原材料価格の高騰が挙げられている。
 食品類については、前年同月比11.4%上昇の137.7と、前月に続き全品目の中で最大の上昇率となった。中でも大雨の影響を受けた白菜と大根については、それぞれ前年同月比32.2%、同22.7%上昇、前月比では116.9%、126.6%上昇と影響の大きさが伺える。
 供給不足から上昇が続く豚肉については、前年同月比27.9%上昇の158.6となるものの、関税割当措置や生産者への出荷要請など政府の供給安定策により、前月比では7.3%下落と2カ月連続で上昇率が低下した。牛肉については、前年同月比10.5%下落、前月比0.7%上昇にとどまっており、生産者団体などによる牛肉の値引き販売が功を奏したとみられる。

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価格安定のため主要15品目の必要供給量113%を確保済み

 中秋前の9月8日の価格安定会議(毎週開催)において企画財政部は、天候の回復や輸入増による供給の拡大により農産物価格は安定の兆しをみせており、特に白菜、にんじん、豚肉などの価格は下落局面に入っていると発表した。
 また、中秋の需要に備え、リンゴ、牛肉、白菜などの主要15品目については、必要供給量の113%を既に確保していると明らかにした。
 なお、上記15品目について企画財政部は、価格動向の公表を引き続き行うとともに、流通が滞りなく行われるよう、新たに輸入・配送業者への立ち入り検査を行うとしている。
  【藤井 麻衣子 平成23年9月13日発】
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