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豚肉卸売価格が20週ぶりに上昇 (中国)

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 中華人民共和国商務部によれば、6月15日の全国豚肉卸売価格は、前週より0.2%高の20.10元/kg(261円:1元=13円)となり、20週ぶりに価格が上昇したことがわかった。
 今年に入り、豚肉卸売価格は、需要期である春節(今年は1月23日)をピークに、2月第1週以降、連続して下落していた(1/27:24.48元/kg→6/8:20.06元/kg 18.1%安)。  
 このため中国政府は、「緩解生猪价格周期性波動調控預案」(豚市場価格の周期的な変動を緩和する調整準備計画:2012年第9号公告:5月11日)により、政府による冷凍豚肉の買入・備蓄を実施し、価格の安定に努めてきた。今回は政府の対策が一定の効果を奏し、価格の上昇に転じたものと考えられる。
 
【参考】
平成24年5月30日:豚肉価格の安定に向け、政府主導で冷凍豚肉の買入・備蓄を展開(中国)

 
 「緩解生猪价格周期性波動調控預案」では、政府の介入のタイミングを判断する際、『豚/穀物比』(豚出荷価格/トウモロコシ卸売価格)を基本指標としている。近年上昇傾向にあるトウモロコシ卸売価格の今後の動向によっては、養豚農家の経営や豚肉卸売価格に影響を及ぼすことから、引き続き豚肉価格やトウモロコシ卸売価格の動向に注視していきたい。
【山ア 博之 平成24年6月21日発】
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