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第1期作トウモロコシの作付はほぼ終了、大豆は9割終了(ブラジル)

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  ブラジル食糧供給公社(CONAB)は12月6日、2012/13年度(10月〜翌9月)の第3回目の主要穀物作付状況調査報告を発表した。CONABによると、トウモロコシ生産量は先月とほぼ同じ、前年度比1.4%減の7194万トン、大豆は上方修正され同24.5%増の8263万トンと予測された。

 参考 トウモロコシおよび大豆の作付が進行(ブラジル)
表1

トウモロコシ:主要生産地の第1期作の作付がほぼ終了

 第1期作トウモロコシの作付面積は、より収益性の高い大豆への転作が進んだため、714万3000ヘクタールと前年度比5.5%減となることが予測された。作付の進行状況について、主要生産州のパラナ州は11月末で終了しており、現在、85%が栄養成長期、15%が開花(受粉)期である。同州では9〜10月に乾燥した気候や降霜があり、作付が遅れた。リオグランデドスル州では、初期の乾燥や降霜によって作付が遅れたものの、その後、平年並みの降雨があったことによって、平年並の状態まで回復している。ミナスジェライス州では、第2期作トウモロコシの作付を増加させることで第1期作の作付を減らし、大豆へ転作する傾向にある。このため同州の今年度の作付面積は5.2%減となっており、他州でも同様の傾向にある。
 昨年度、ラニーニャ現象による干ばつの被害を受けた南部の単収の回復が見込まれることから、生産量は前年度比1.4%減の7193万6300トンとほぼ前年並みの生産量が予測されている。
表2

大豆:作付は約9割終了

 高い収益性が期待される大豆は、全ての大豆生産州で作付面積の増加が見込まれており、前年度比8.8%増の2724万1100ヘクタールの作付面積が予測された。作付は、11月末時点で、予測される面積の88.1%が終了している。主要生産州であるマットグロッソ州およびパラナ州、ゴイアス州の天候は良好とされるのに対し、リオグランデドスル州では9月末から10月初旬にかけて起こった過剰な降雨と、その後一転して11月末まで続いた水分不足によって作付はわずかに遅れた。しかし同州では、干ばつの被害があった昨年度に比べ、単収が回復することが期待されている。トラックによる陸送のコスト高が問題とされるブラジルにおいて、南北鉄道などの穀物輸送網の整備が進められている北部は作付面積が増加傾向にあり、2012/13年度は前年度比16.2%増と予測された。
 2012/13年度の生産量は、作付面積の拡大および単収の回復から8262万7600トンと前年度から24.5%増が見込まれる。
表3
表4
【岡 千晴 平成24年12月10日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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