2014年1月の消費者物価、前年同月比の上昇幅は2.5%に上昇 (中国)
最終更新日:2014年3月4日
中国国家統計局は2月14日、2014年1月の消費者物価指数(CPI)について前年同月比で2.5%上昇したことを発表した。
例年、春節※前は需要増加により物価上昇の傾向にあるが、2014年1月は前年同月と比べ0.5ポイント上昇した。
※旧暦の正月。中華圏で最も重要とされる祝祭日であり、2014年の春節である1月31日(金)から2月6日(木)までは7連休となる(但し、1月26日(日)および2月8日(土)は平日扱い)。
内訳を見ると、非食品価格が同1.9%の上昇であったのに対し、食品価格は同3.7%上昇となり、CPIを約1.2ポイント押し上げた。そのうち肉類は、牛肉や羊肉の堅調な需要を背景に、前年同月比で10%を超える上昇となった。一方、消費のの中心である豚肉は、春節需要を見込んで生産者は出荷量を増加させたものの、豚の不法投棄などから豚肉に対する安全性への懸念が依然続いており、想定よりも消費の伸びが弱く前年同月比4.3%下落した。また、肉類および食肉加工品では、同0.3%の上昇に留まった。
2013年11月に前年同月比で20%を超える上昇となった野菜価格は気温が平年の水準を上回り、野菜の生育が順調であったことを受け、同2.1%の上昇にとどまった。2014年2月の主要野菜の卸売価格も下落傾向にあったことから、野菜価格は安定して推移するものと見込まれている。
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