また、欧州委員会は12月12日付で、8月より開始している野菜・果物に対する緊急支援措置を、2015年6月末まで延長することを発表した。
この措置は、委員会規則(EU)No1031/2014に基づいて実施され、予算額は延長分を含め1億6500万ユーロ(245億8500万円)である。対象となる補助対象数量は、過去3年間にロシア向けに輸出された量が基準となる。
○対象作物
トマト、にんじん、キャベツ(白)、ピーマン、カリフラワー、きゅうり、ガーキン(ミニきゅうり)、マッシュルーム、リンゴ、洋なし、イチゴやベリーなどのレッドフルーツ、食用ぶどう、キウイ、オレンジ、マンダリン、クレメンタイン
○補助の対象となる以下の方法
(1)学校、病院、フードバンク、その他慈善団体に寄付した場合
(2)食用以外のエネルギー利用、コンポスト利用、又は廃棄した場合
(3)青刈りした場合など
注:フードバンクとは、食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設等へ無料で提供する団体・活動のこと。(農林水産省ホームページ)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/foodbank/
参考
平成26年8月19日 欧州委員会、ロシアの禁輸で被害を受ける野菜・果物生産者に緊急支援
http://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_001106.html
平成26年10月2日 欧州委員会、野菜・果実生産者に対する修正支援を発表
http://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_001125.html