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2015年の野菜類の輸出数量は減少も金額は増加(韓国)

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最終更新日:2016年2月29日

 韓国農水産食品流通公社が2月16日に公表した「2015年の農水産食品の輸出動向」によると、2015年の農水産物および加工品の輸出量は前年比0.5%減の428万6000トン、輸出額は同2.6%減の80億3250万米ドル(1米ドル=113円:9076億7250万円)であった(表1)。
表1
 生鮮品のうち、野菜類の輸出量は同15.1%減の8万6500トン、輸出額は同3.4%増の2億3720万米ドル(268億360万円)、はくさいを主体とするキムチの輸出量は同6.6%減の2万3100トン、輸出額は同12.5%減の7350万米ドル(83億550万円)であった。
 野菜類の輸出量を見ると、主要品目(パプリカ、トマト、いちご、メロン)は前年を上回った。パプリカについては、主要輸出先である日本において、テレビや雑誌などで高い栄養価が評価されたことや、新規輸出先の香港において、輸出先導組織KOPA(KOREA PAPRIKA)の重点的な広報・販売促進活動により現地消費者に浸透したことなどから、輸出量が伸びたとしている。また、いちごについては、主要輸出先である香港向けが伸びたほか、タイでは年末の広報・販売活動の強化により現地消費者に浸透したこと、新たにカナダ向け輸出が開始されたことなどから、輸出量が伸びたとしている。
 一方、キムチについては、日本のキムチ需要が他の漬物に押されてやや縮小したことに加え、為替要因により韓国産と日本産の価格差が縮小したことなどが減少要因となったとしている。
 他方、農水産物および加工品の輸出額を国・地域別に見ると、第1位が日本で同11.9%減の18億3270万米ドル(2070億951億円)、第2位が中国で同5%増の13億6130万米ドル(1538億2690万円)となった(表2)。
表2
 主要輸出先国・地域のうち輸出量が増加したのは、中国、米国、香港およびASEANで、このうち、中国は同15.1%増の106万6600トンと輸出量が伸長し、日本に代わって輸出先国第1位となった。
 一方、輸出量が減少したのは、日本、ロシア、台湾、EUなどで、このうち、日本は、キムチ、水産品および加工品のうち酒類の減少が大きく響いたとしている。


【伊澤 昌栄 平成28年2月29日発】
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