再生可能燃料の使用義務量を公表(米国)
最終更新日:2016年11月25日
米国環境保護庁(EPA)は2016年11月23日、2017年の再生可能燃料の使用義務量(RFS)の最終決定を公表した。RFSは、2007年の「エネルギー自立・安全保障法(EISA)」により2022年まで定められているが、EPAは毎年、実態を勘案してRFSを決定することとなっている。
今回の決定では、2017年のRFSは、192億8000万ガロンとなり、同年5月に示されていた当初案の188億ガロンから上方修正されたものの、EISAで定められている240億ガロンを下回った(表)。また、種類別に見ると、先進的バイオ燃料およびトウモロコシ由来バイオ燃料ともに当初案からそれぞれ上方修正された。
トランプ次期大統領は、選挙期間中の公約の一つとして、EPAの廃止を掲げており、RFSについても今後の動向が注目されている。このような中、ビルサック農務長官は11月18日、「エタノール産業は、農村地域に根付いており、多くの雇用や経済基盤を創出していることから、RFSは廃止困難で、トランプ政権下でも堅持されると信じている」とコメントしている。
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