タイタピオカでん粉協会(Thai Tapioca Starch Association)は、8月2〜7日および8月30日〜9月3日に実施された2010/11年度(2010年10月〜2011年9月)のキャッサバ作柄調査の結果を公表した。これによると、作付面積は前年度比5.5%減となる690万ライ(約110万ヘクタール、1ライ=0.16ヘクタール)、単収は同1.3%増のライ当たり3050キログラム、生産量は同4.3%減の2106万トンと見込んでいる。
単収については甚大な害虫被害のあった前年度からわずかに改善がみられるものの、生産量としては前年度をやや下回っており、依然厳しい状況を見込んでいる。
タイでは、2009年に発生したコナカイガラムシにより、2009/10年度のキャッサバ生産量が前年度比約3割減となり、タピオカでん粉価格上昇の要因の一つとなっている。
なお、この見通しを含めたタピオカでん粉をめぐる最近の情勢については、10月5日発行の「でん粉情報」にて詳細を掲載する予定である。