安心・安全なブランド野菜の生産を目指して〜神奈川県三浦市の野菜生産〜
最終更新日:2017年8月15日
三浦市の農業
神奈川県三浦市は年間平均気温が15.5度、年間日照時間は2,100時間という温暖な気候を生かし、だいこん、キャベツ、すいかなどを栽培する、全国有数の露地野菜の産地です。
同市にある三浦市農業協同組合では、新品種開発や、環境負荷の少ない生産技術の導入、農産加工品の開発などを通じて、産地間競争や多様化する消費者ニーズに対応した、特色ある農業の確立を目指しています。
例えば、だいこん。「三浦だいこん」が有名ですが、小型でより味の良いサラダ専用のだいこんを新たに作ろうと、品種開発された「レディーサラダ」の生産拡大に取り組んでいます。その特徴は、外側がピンク色を帯びた美しい赤い色で、内側は純白。皮ごと食べることができ、1本300〜350gと食べきりサイズになっています。
だいこん焼酎
また、加工品として三浦だいこんを使った「だいこん焼酎」も販売されています。
生産者の意欲的な取り組み
カラフルなにんじん
三浦市で野菜農園を営む山森さんは、平成25年5月にJGAPを取得しました。JGAPとは農林水産省が導入を推進する農業生産工程管理手法のひとつです。農薬や肥料の管理など、食の安全や環境保全等に関係する120以上の項目について、明確な基準が定められています。
山森さんは、JGAPに取り組むことで、野菜の品質向上はもちろんのこと、効率的な農園の運営管理や従業員の労働環境の改善に役立てているそうです。
山森さんは、真冬に収穫した旬のにんじんを加工し、無添加のにんじんジュースも作っています。ネクタータイプですが、甘味と酸味のバランスが絶妙なさっぱりとした味わいで、継続的にお取り寄せするファンも多いそうです。
さらに、山森さんは将来、野菜の輸出にも挑戦したいと言っています。「まだ具体的な計画はないけれど、うちで作っているカラフルなにんじんを海外の人にも味わってもらいたい」と、高い農業技術水準に裏打ちされた高品質なブランド野菜の生産に取り組まれています。
野菜シンポジウムのご案内
「8月31日:野菜の日」にちなんで、生産者、流通業者、消費者等の関係者で構成する野菜需給協議会と独立行政法人農畜産業振興機構では、8月31日に、「美味しい野菜は活力源」と題して、野菜シンポジウムを開催します。
一人でも多くの方に活力のある毎日を送っていただけるよう、日々の食事からの必要な栄養素の摂取をテーマに講演を行います。多くの皆様のご参加をお待ちしております
●野菜シンポジウム●「美味しい野菜は活力源」
【日時】8月31日(木)13:30〜16:30(開場13:00)
【場所】イイノカンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号イイノビル4階
【講演】
(1)杉本 晃章(杉本青果店代表) [演目]「あなたは本当に美味しい野菜を食べていますか?」
(2)野崎 洋光(日本料理「分とく山」総料理長) [演目]「食の原点は家庭料理にあり」
詳細、応募方法は機構HPをご参照ください。
https://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000175.html
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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196