平成13年の農林水産業生産指数(農林水産業総合)は前年に比べて2.0%低下した。これは、果実(みかん、りんご等)の収穫量が増加し、前年に比べて指数が上昇したものの、米、野菜、畜産等が前年に比べて低下したことによる。農業総合では0.7%下回り、畜産総合では0.3%下回った(図1)。
平成14年1月1日現在の販売農家戸数は224万9千戸で、主業農家が46万3千戸(▲4.0%)、準主業農家が55万5千戸(▲5.1%)に対し、副業的農家は123万1千戸(0.5%)となった。農業経営組織別に見ると、稲作は100万円未満が75.9%を占める一方、畜産部門の、酪農・養豚・養鶏では2,000万円以上の階層が5〜6割を占めた。年齢階層別に見ると、畜産部門の酪農・養豚・養鶏では49歳以下の者の割合が高い一方、肉用牛は63%強が50歳以上となっている(図2)。
13年の農業総産出額は8兆8,521億円で、前年に比べ3.0%減少した。これは、豚の産出額が前年に比べ増加したものの、米、野菜、果実等の産出額が減少したことによる。畜産部門で見ると、畜産の産出額は、0.5%減の2兆4,443億円であるが、農業総産出額に占める割合は0.7ポイント増の27.6%となった。肉用牛の産出額はBSEの影響から生産量が減少したことにより、5.5%減少した。生乳の産出額も生産量が減少したことにより1.5%減少した。豚は、生産者価格の上昇により、産出額は9.3%の増加となった。鶏卵の価格が低下したことにより、鶏の産出額は4.6%の減少となった。このうち鶏卵の産出額は、1.8%の減少となった(図3、4、P.56)。 |