鶏肉の生産量は、小・中規模飼養者層を中心に飼養戸数の減少が進んでいるものの、20万羽以上の階層が占める割合が出荷戸数、出荷羽数共に増加している。14年度は13年9月のBSE発生による需要増にささえられ、処理羽数、1羽当たりの重量ともに増加したことから、前年度をわずかに上回り、年度計では1,229,089トン(1.0%)と2年連続の増加となった。(図4、P.100)。
食鳥の処理量を種類別に見ると、14年の全国の食鳥処理量は、1,806.7千トンで、そのうちブロイラーは、1,615.5千トン、その他の肉用鶏(肉用鶏のうち、ふ化後3カ月以上の鶏をいう。地鶏や、銘柄鶏など長期間飼養したものがこれに当たる。)は27.7千トン、廃鶏が158.7千トンとなった。それぞれの合計に占める割合は、89.4%、1.5%、8.8%である。また、その他の肉用鶏は、処理羽数(11.7%)、処理量(11.5%)ともに前年を上回った(図5)。
北海道を除くブロイラー出荷羽数の上位は、14年は鹿児島、宮崎、岩手、青森、徳島の順になった。この順位は前年と変わっていない(図6-1)。
その他の肉用鶏の出荷羽数の上位は、14年は、徳島、福島、兵庫、宮崎、京都となった。前年1位であった福島が2位に後退し、3位以下の順位は変わっていない(図6-2)。
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