乳用牛の飼養頭数は、平成5年以降飼養戸数の減少等から減少傾向で推移してきたが、13年度に発生したBSEの影響による出荷頭数の減少、小規模飼養者層を中心とした減少、また一方で大規模な飼養者層において規模拡大が進んだこと等により、15年は前年並みの1,719,000頭(▲0.4%)となった。飼養戸数は、5年以降飼養者の高齢化、後継者不足等により、小規模飼養者層を中心に減少傾向にあり、15年は29,800戸(▲3.9%)となった。
1戸当たりの飼養頭数は、小規模飼養者層を中心とした減少および大規模飼養者層の規模拡大が進んだ結果、15年には57.7頭(3.6%)と増加した(図1、P.120)。
経産牛は、北海道はわずかに増加、都府県はわずかに減少した。
未経産牛は北海道はわずかに減少、都府県はわずかに増加した(図2)。
成畜飼養頭数の規模別構成比を見ると、「50頭以上」の階層が増加し、「100頭以上」では15年は19.4%と10年の約2倍弱となっている。この結果、「50頭以上」の占める割合が57%となった。規模拡大の速度は、北海道が顕著である(図3)。
全国の乳用牛飼養頭数を都道府県別に見ると、北海道がシェア50%と第1位で、全国に占める割合は年々増加の傾向にある。15年は、上位5県のうち、2位の栃木県と3位の岩手県の差はわずか300頭である。昨年第5位の千葉県が群馬県を抜いて第4位に上がったが、その差はわずか500頭である(図4)。
|