国産枝肉の卸売価格は、基準輸入価格が引き下げられていること、輸入冷蔵品がテーブルミートとして比較的定着してきていること等から低下傾向にあった。14年度後半にはBSEによる代替需要が収束し前年並みの価格となった(図18、P.57、95)。
事業団は、豚肉価格安定緊急対策事業として12年10月から13年1月にかけて、全国で総頭数26,650頭分の調整保管を実施した。その後、13年3月のEUからの豚肉等の一時輸入停止措置により輸入豚肉の仲間相場が上昇傾向にあったことから、販売開始日を4月12日、販売終了日を6月30日として保管分の売り渡しを実施した。
豚肉の牛肉代替需要、夏には収束 |
13年度の秋から続いた、BSEによる牛肉の代替需要と2月からの原産地表示問題の影響から、14年度の卸売価格は、6月までは1〜2割高で推移していた。7月以降は、夏休みになり学校給食の休閑等により値を下げて、7月25日には447円/kg(▲21.9%)と今年の最安値となった。
8月に入ると夏のスタミナ源としての需要で若干値をもどしたが、5頭目のBSE感染牛が確認されても、国産豚肉の相場には影響しなかった。また、9月以降、猛暑により出荷頭数が大幅に不足したにも関わらず前年なみの相場に戻り、昨年の牛肉代替需要の勢いはなくなった。 |
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