畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼消費
17年度の推定出回り量は、国産品は減少、輸入品はわずかに増加、合計で80万6千トン(▲0.3%)とほぼ前年度並み
推定出回り量

図13 牛肉の推定出回り量

図14 牛消費の構成割合


 牛肉の推定出回り量は、13年度にはBSEの影響で消費が落ち込み、大幅に減少した。14年度には、回復傾向で推移し、前年度をわずかに上回った。15年12月、国内消費のおおむね3割を占める米国産の輸入停止により、需要の一部が手当できなかったことなどにより15、16年度は減少した。17年度は80万6千トンとなり、前年度に比べて0.3ポイントの低下となった(図13、P.165)。  牛肉の消費構成では、8年度にその他(業務用、外食用)が半数を超え、徐々にシェアを増加させていたが、15・16年度には前年度をそれぞれわずかに下回った。(図14、P.162)。


図15 牛肉の家計消費量(1人当たり)

図16 量販店での牛肉の種類別購買数量構成比


 牛肉需要量の約3割を占める家計消費は、13年度はBSEの影響から消費量が、大幅に減少したが、14年度にはやや回復した。しかし、15年度以降減少傾向で推移していたが、17年には1人当たりの消費数量は2,244グラム(0.2%)とほぼ前年並みとなった(図15、P.161)。  量販店での種類別購買数量構成割合を見ると、9年度以降、徐々に輸入牛肉の割合が増加していたが、米国産の輸入一時停止により、16年度は豪州産が大幅に増加したが、17年度はほぼ前年度並みとなった。(図16、P163)。