▼肉用子牛 |
堅調な枝肉卸売価格を受けて、和牛および交雑種の肉用子牛価格上昇 |
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図25 肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格と頭数
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黒毛和種の取引価格は、BSEの影響で13年度第4四半期に、30期ぶりに保証基準価格を下回った結果、13年度平均では、4年ぶりに値を下げ、前年をかなり大きく下回った。14年度に入り価格は緩やかに回復し、15年度から続く高水準な枝肉価格の影響もあり、堅調に推移し、17年度には年度平均では48万8千円(6.3%)とBSE前(12年度)の水準を大幅に上回っただけでなく、最近10年で見ると最も高くなっている。取引頭数は、13年度にはBSEによる出荷繰り延べの影響からやや減少し、この反動で14年度には前年をかなりの程度上回った。15年度以降減少傾向で推移したが、17年度には361,569頭(1.0%)と前年度をわずかに上回った。(図25、P.180)。 |
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図26 肉用子牛(褐毛和種)の市場取引価格と頭数
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褐毛和種の取引価格は、13年度には前年をやや下回ったが、大幅に上昇した14年度以降堅調に推移していえる。17年度には36万3千円(4.3%)と前年度を上回り、また、BSE発生前(12年度)の水準を大幅に上回った。取引頭数は、減少傾向で推移しており、17年度も1万頭を割り込み、8,456頭(▲4.4%)と前年度を下回った(図26、P.180)。 |
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図27 肉用子牛(ホルスタイン種)の市場取引価格と頭数
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ホルスタイン種の取引価格は、13年度の前半には堅調に推移していたが、国内初のBSEの確認牛がホルスタイン種だったことから、特に子牛価格の中では和牛に比べ影響が大きく、前年を大幅に下回った。14年度に入っても価格は回復せず、15年度も引き続き低下し、前年度を大幅に下回った。しかし、15年12月の米国のBSE発生に伴う米国産牛肉の輸入が停止したことから、枝肉卸売価格が高騰したことが大きく影響し、16年度は前年度を大幅に上回った。17年度には、9万8千円(45.5%)となり、BSE発生前(12年度)の水準をかなり大きく上回った。
一方、乳用種初生牛の取引価格は、15年度から減少で推移しており、17年度は4万円(▲1.0%)と前年度とほぼ同水準となった(図27、P.180)。 |
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図28 肉用子牛(F1)の市場取引価格と頭数
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交雑種(F1)は、13年度にはBSEの影響でかなり大きく前年を下回った。しかし、14年度には回復し、前年を大幅に上回っただけでなく、BSE発生前(12年度)の水準も上回った。15年度以降堅調に推移しており、17年度には年度平均では25万4千円(11.2%)と前年をかなり大きく上回った(図28、P.180)。 |
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