畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼交雑種(F)の取引動向
F1飼養頭数、引き続き減少

図29 交雑種(F1)の飼養頭数
図30 乳用牛への黒毛和種の交配状況

 交雑種(F1)の飼養頭数は、9年以降増加していたが、14年以降は減少傾向で推移していた。17年では584,000頭(0.9%)とほぼ前年並みとなった。なお、交雑種(F1)の飼養頭数が肉用牛合計に占める割合は、ほぼ前年度並みの21.2%となった(図29、P.180)。

 乳用牛への黒毛和種の交配状況は、平成10年以降を減少傾向で推移していたが、平成17年は28.7%とほぼ前年並みとなった(図30、P.182)。


図31 交雑種(F1)の肉用子牛価格と枝肉卸売価格


 交雑種(F1)の子牛価格は、13年10月以降卸売価格の低下に伴って大幅に下降した。しかし、14年度以降、子牛価格、枝肉卸売価格ともに急速に回復した。15年度には枝肉卸売価格は高い水準で推移し、子牛価格はほぼ同水準となっていたが、16年度に引き続き、17年度も米国のBSE発生に伴う米国産牛肉の輸入が停止したことが大きく影響し、枝肉卸売価格、子牛価格ともに高水準で推移しており、12年度4月時点に比べて枝肉卸売価格6割程度、子牛価格は2割程度上昇した。(図31、P.174,180)。