畜産物の需給動向

 7 飼料 


▼粗飼料の輸入
17年度はTDNベースで4.1%減少

図5 粗飼料の輸入量
図6  粗飼料の輸入価格(CIF)

 粗飼料の輸入量(TDNベース)は、増加傾向で推移していたが、17年度には前年度を4.1ポイント下回る131万5千トンとなった。品目別の輸入量をみると、ヘイキューブの輸入が減少する一方、乾草の輸入が増加する傾向が見られる。稲わらは、中国産の輸入停止措置の影響と平成16年度より完全自給を目指した取り組みが積極的に行われていることから、17年度の輸入量は大幅な減少となった。17年度には、乾牧草233万7千トン(2.3%)、ヘイキューブ34万8千トン(▲7.9%)、稲わら(朝鮮半島、中国および台湾から輸入された穀物のわら、穀)5万1千トン(▲73.6%)となっている(図5、P.219)。

 輸入価格(CIF)は、13年度は、円安により上昇傾向で推移し、15年度上半期は円高の影響を受けて低下傾向で推移していた。17年9月以降は、中国・インド向けの鉄鋼原料輸送の引き合いが活発化したこと、原油価格の高騰により船舶用燃料価格が高止まりしていることなどから上昇基調で推移している(図6、P.220)。