畜産物の需給動向

 5 牛乳・乳製品 


▼飼養動向
18年2月の乳用牛飼養頭数163万5千頭(▲1.2%)

図1 乳用牛の飼養戸数、頭数の推移
図2 経産牛と未経産牛の飼養頭数の推移(対前年増減率)

 乳用牛の飼養頭数は、平成5年以降、減少傾向で推移しており、18年には前年を下回る1,635千頭(▲1.2%)となった。
 飼養戸数は、飼養者の高齢化、後継者不足などにより、小規模飼養者層を中心に減少傾向にあり、18年には前年を下回る26,600戸(▲4.0%)となった。

 一方、1戸当たりの飼養頭数は、増加傾向にあり、小規模飼養者層を中心とした減少および大規模飼養者層の規模拡大が進んだ結果、1戸当たりの飼養頭数は18年には前年を上回る61.5頭(3.0%)となった(図1、P.215)。
 経産牛は、北海道は増加したが、都府県は減少した。また未経産牛は、北海道、都府県ともに減少した(図2)。



図3 乳牛の成畜頭数規模別構成比
図4 乳用牛の都道府県別飼養頭数上位5道県

 都府県と北海道の成畜飼養頭数規模別構成比を見ると、「100頭以上」の階層が増加し、18年には25.0%と13年の5割増しとなっている。また、「50頭以上」の占める割合は6割を上回った。規模拡大の速度は、北海道が顕著である(図3)。

 全国の乳用牛飼養頭数を都道府県別に見ると、北海道がシェア52%と第1位で、全国に占める割合は年々増加の傾向にある。上位5県のうち、2位の栃木県と3位の岩手県の差はわずか2,800頭である。なお、上位5県の順位は、昨年度と同じである(図4)。