畜産物の需給動向

 3 豚肉 


▼国産枝肉卸売価格(東京・省令)
前年度を4円下回る472円/kg(▲0.8%)

図18 豚肉の卸売価格(東京・省令)
 

 国産枝肉の卸売価格は、出荷頭数の増減に応じて夏高く、秋冬に低くなる価格のサイクルを繰り返していたが、13年9月以降牛肉の代替需要として、引き合いが強まり14年度前半までは高水準に推移した。15年度後半は出荷頭数の増加などから、価格が低下し、11月には安定基準価格を割り込んだため機構は豚肉の価格安定緊急対策事業として調整保管を実施した。

 17年度は前半、米国のBSE発生や国内外での鳥インフルエンザによる牛肉や鶏肉の代替需要で500円台を維持し、後半は猛暑の影響で子豚の成長が遅れるなどして出荷頭数が減少したことなどから、比較的高水準な価格となったが年度平均では、前年度を4円下回ったものの472円/kg(東京・省令)となった。(図18、P.190)