牛肉の生産量は、14年度には13年度のBSE発生以降の出荷自粛等による減少から、前年度に比べて10.5ポイント増加した。15年度はその影響から前年度より減少した。16年度は牛枝肉価格が高水準で推移したためいったん増加したものの、17年度以降は減少傾向で推移している。18年度は346,253トンと前年度比0.5%の減少となった。（図４、P.165）。

　和牛のと畜頭数は、14年度には、BSEの影響で減少した13年度の反動から前年並みとなったが、15年度は前年度の増加の反動から再び減少しており、15年度以降は前年度を下回っている。18年度は450,223頭（▲1.8%）とわずかに前年度を下回った。乳牛（乳用種、乳牛との交雑種）は、14年度に大幅に増加したものの、15年度は和牛と同様に減少しており、その後も減少傾向で推移している。18年度には729,087頭（▲1.3％）と前年度をわずかに下回った（図５、P166）。

　和牛由来の牛肉生産量は、14年度には、BSE発生でかなり大きく減少した13年度の影響が残り、わずかに前年を下回った。15年度にはと畜頭数の減少などにより、前年度をかなりの程度下回ったが、16年度以降は前年度並みが続いている。18年度は、134,558トン（0.4％）となった（図６、P.167）。

　乳牛由来の牛肉生産量は、14年度には乳用めす、おすともに大幅に増加したが、15年度、16年度はほぼ前年度並みとなった。17年度以降は前年を下回っており、18年度は205,173トン（▲1.1％）となった（図７、P.167）。