<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 畜産 国内編2007年度/畜産物の需給動向 4. 鶏肉-輸入
畜産物の需給動向

 4. 鶏肉 


▼輸 入
18年度の輸入量は、前年度を大幅に下回り、34万トン(▲21.6%)


図7 鶏肉の輸入量(冷凍品)
図8 鶏肉の国別輸入量

 鶏肉の輸入量は、そのほとんどが冷凍品で、業務、加工向けなどの需要にあった安価で使いやすい製品が供給されてきた。15年度以降は、鶏肉などの主要な輸入先であるタイ、中国、米国で鳥インフルエンザが発生し、輸入の一時停止や制限措置が採られたことなどから、前年度をかなり大きく下回って推移した。しかし、17年度は、タイ、中国に代わって、ブラジル産の輸入が増加したことにより前年度を大幅に上回る433,451トン(18.7%)となった。18年度は、前年度の輸入量増加による在庫の積み増しから輸入量は339,889トン(▲21.6%)と大幅に減少した。

 輸入先を国別に見ると、米国からの輸入量は、13年度以降は鳥インフルエンザ発生などの衛生問題により、たびたび輸入停止措置がとられたため、減少傾向で推移している。18年度は26,894トン(▲5.2%)とやや減少した。また、ブラジル産は、タイ、中国、米国の代替輸入先として輸入量を伸ばしていたが、18年度は308,432トン(▲21.8%)と大幅に減少した(図7,図8、P.196,197)。



調製品
 

図9 鶏肉調製品の国別輸入量

 鶏肉調製品(焼き鳥、チキンナゲット、唐揚げなど)の輸入量は、安い素材を求める外食・業務用製品向けとして、中国産、タイ産を中心に増加傾向で推移していたが、両国における鳥インフルエンザの発生により鶏肉調製品の輸入も一時停止されたことから、15年度は前年度をかなりの程度下回った。しかし、16年度以降は、輸入が許可された指定工場で生産された加熱調製品の輸入が増大傾向にあり、平成18年度は345,667トン(2.4%)と3年連続で大幅に増加した(図9、P.197)。