生乳生産量は、近年減少傾向で推移してきた。

　14年度、15年度は、都府県はわずかに減少したものの、北海道がわずかに増産した結果、全国の生乳生産量は２年続けて前年度を上回った。16年度は、都府県、北海道ともに前年度を下回った結果、全国の生乳生産量は、前年度を1.4％下回ったが、17年度には、都府県で前年度をわずかに下回ったものの、北海道でわずかに上回った結果、全国の総生産量は、0.1ポイント増となった。

　18年度は、需給緩和を背景とした生乳の減産計画が実施されたことから、北海道（▲2.7％）、都府県（▲2.2％）とともにわずかに減少し、合わせて前年度を2.5ポイント下回る8,088,273トンとなった。

　全国の経産牛１頭当たりの乳量は年々増加傾向にあったが、18年には経産牛頭数の減少に加え、経産牛１頭当たりの乳量が前年に比べて0.4ポイント減少したため、生乳生産量は前年度の水準を下回った（図5、P.200）。

　北海道の経産牛１頭当たりの乳量は、13年度以降連続して伸びており、17年度は2.3％増となったものの、18年度は2.1ポイント減となり、６年ぶりに減少した。都府県では、14年度から６年連続して前年度を上回っており、18年度には0.2ポイント上回った（図７、８、P.200）。