配合飼料価格は、飼料穀物の国際相場、海上運賃為替相場などの動向を反映して形成される。畜産経営においては、生産費に占める配合飼料の割合が高いことから、価格の値上がりがあった場合には、一定の要件の下、補てん金が交付される。最近では、12年度第４四半期から16年度第２四半期までの間、15年度第３四半期を除き、毎期補てんが発動された。

　　平成17年度は、第１〜第３四半期に通常補てんの発動がなかったものの、外国為替の円安と海上運賃の値上がりにより、第４四半期の配合飼料供給改定が1,200円の値上がりとなり、単価1,350円の補てんが発動された。18年度は、秋以降、配合飼料の主な原料であるトウモロコシのシカゴ相場高騰などを受け上昇し、第3四半期1,700円、第４四半期5,500円と２期連続の大幅値上げとなり、それぞれ1,600円、6,500円の補てん金が交付された。18年第4四半期には、10期ぶりに異常補てんが発動されている（図10、P.224）。