飼料の需要量は、近年、家畜の飼養頭羽数の減少などを反映して、減少傾向で推移している。しかし、18年度は、乳用牛の飼養頭数が減少したものの、肉用牛、豚および鶏の飼養頭羽数は増加したことから、わずかに増加し(前年度比0.3%)、19年度(概数)も前年度を0.1%上回る25千TDNトンとなった(図1、参考資料P73)
飼料の自給率を見ると、平成19年度(概数)の純国内産飼料自給率(国産粗飼料+濃厚飼料(純国内産原料)/総需要量)は、前年度と同水準の25%となった。このうち、粗飼料自給率は前年度を1ポイント上回る78%となったが、濃厚飼料自給率は前年度を1ポイント下回る10%となった。なお、「食料・農業・農村基本計画」における27年度の純国内産飼料自給率目標は35.0%である(図2)。
注1:「TDN」とは、家畜が消化できる養分を数値化した「可消化養分総量」のこと。
算出方式…TDN(%)=(粗たん白質×その消化率)+(粗脂肪×その消化率×2.25)+(粗繊維×その消化率)+(可溶性無窒素物×その消化率)
注2:濃厚飼料の「純国内産原料」とは、国内産に由来する濃厚飼料(国内産飼料用小麦・大麦等)である。濃厚飼料「輸入原料」には、輸入食料原料から発生した副産物(輸入大豆から搾
油した後発生する大豆油かす等)も含む。
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