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畜産物の需給動向 |
■■■ 7. 飼料 ■■■ |
▼飼料用トウモロコシの輸入 |
19年度は1,165万トン、価格は大幅に上昇 |
配合飼料の主原料となる飼料穀物(トウモロコシ、こうりゃん、大麦、小麦など)は、そのほとんどを海外に依存し、トウモロコシが輸入量全体の約7割を占める。 トウモロコシの輸入量は18年度以降、減少傾向であり、18年度は前年度を2.0%下回る1,225万トン、19年度は同4.9%下回る1,165万トンとなった。 19年度の輸入量を国別に見ると、輸入量の9割以上を占める米国産が前年度を6.3%下回る1,104万トン、中国産は同23.5%下回る32万トンとなるが、アルゼンチン産は約4.5倍増の29万トンとなった(図8、参考資料P75) |
トウモロコシの国際価格(シカゴ相場、期近物)は、天候や需給動向などに左右される。平成18年初めは、ブッシェル当たり210セント程度で推移していたが、その後、米国での燃料用エタノール生産向け需要が増加していることなどから急騰し、19年1月以降は同400セントを超える水準まで上昇した。その後、トウモロコシの作付けや生育が順調に進んでいるとの米国農務省の報告を受けて、7月には同320セント程度に下落した。 しかしながら、原油市場や大豆油市場の価格上昇を背景とした買いや、米国農務省が20年3月末に公表した本年度産の作付け見通しにより作付面積が大幅に減少すると見込まれたこと、悪天候による作付け、生育の遅れなどから、さらに急騰した(図9、参考資料P75)。 |