畜産物の需給動向

 2. 牛肉 

▼小売価格
国産(和牛)は前年並み、国産(乳牛等)および輸入品は低下

図10 牛肉の小売価格(サーロイン・特売価格)

 和牛の小売価格(サーロイン、特売価格)は16年度には米国におけるBSE発生に伴い米国産牛肉の輸入が一時停止されたことにより、全体的に牛肉が品薄となり、高騰した。その後も上昇傾向で推移し、20年度は1,016円/100g(0.6%)となった。一方、交雑種を含むその他の国産牛肉は478円/100g(▲20.1%)と豚肉や輸入品との競合などから大幅に低下した。

 豪州産は15年度以降、米国産牛肉の輸入停止に伴う代替需要や、原産地価格の高騰を受けて上昇したが、20年度は、18年度に輸入が再開された米国産牛肉との競合や円高で推移する為替相場の影響などから286円/100g(▲6.2%)と前年度を下回った(図10、参考資料P32)。