畜産物の需給動向

 3. 豚肉 

▼生 産
20年度は、88.2万トン(1.1%)と2年ぶりに増加

図2 豚肉生産量と子取り用めす豚の頭数
図3 豚のと畜頭数と平均枝肉重量の推移

 国内の豚肉生産量は、17年度における夏季の暑熱の影響による子豚生産率の低下や子取り用めす豚頭数の減少などから、減少またはほぼ横ばいで推移してきたが、堅調な卸売価格や衛生対策による事故率低減などから、20年度は88.2万トン(1.1%)と2年ぶりに前年度を上回った(図2、参考資料P38、P49)。

 豚のと畜頭数は、牛肉・鶏肉の代替需要により、一時的に増加したが、17、18年度は減少に転じた。その後は、堅調な豚肉需要を背景に3年連続で増加し、20年度は16,331,153頭(0.7%)となった。

 20年度の平均枝肉重量は、暖冬の影響などから成育状況が良好となった18年度をさらに上回る、平均77.1kg/頭(0.4%)と増加した(図3、参考資料P38)。