畜産物の需給動向 |
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図6 鶏肉の推定出回り量
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図7 鶏肉の家計消費量(1人当たり)
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鶏肉の推定出回り量は、17年度以降4カ年連続で前年を上回って推移した。国産品は、消費者の国産志向の高まりなどから増加傾向で推移しており、13年度以降7カ年連続で前年を上回った。しかし、20年度は景気の悪化からより安価な輸入品への需要が高まったことなどから、前年を0.6%下回る137万1千トンとなった。一方、輸入品は17年度には38万6千トンと4年ぶりに前年を上回ったものの、18年、19年度は前年割れとなった。20年度は輸入量が大幅に増加し、前年をかなりの程度上回る39万3千トン(9.3%)となった(図6、参考資料P50)。 |
他の食肉と比較して価格の安い鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、増加傾向で推移している。 15年度は16年1月以降の国内外での鳥インフルエンザ発生の影響により前年度をやや下回ったが、16年度以降は防疫体制が強化され国民の疾病への理解が深まったことから消費は回復した。17年度は茨城県などで弱毒性鳥インフルエンザが発生したにもかかわらず前年を上回った。 20年度は景気の後退を受けて消費者の低価格志向が一層高まり、加工に向けられることの多い輸入品が量販店の店頭に並ぶなどの傾向が見られ、前年比2.8%増の4,098グラムと、5年連続で前年を上回った(図7、参考資料P16)。 |