畜産物の需給動向 |
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図6 脱脂粉乳の生産量・輸入量
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図7 脱脂粉乳の推定期末在庫量
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脱脂粉乳の生産量は、14年度以降、需給が緩和し、過剰在庫の解消が課題とされていたことを背景に減少傾向で推移しているが、これに生乳生産量の減少などの要因が加わり、18年度は17万7千トン(▲6.7%)、19年度は17万1千トン(▲3.2%)、20年度は15万5千トン(▲9.4%)と3年連続で前年度を下回った(図6、参考資料P61)。また、期末在庫量は、18年度途中に調査対象が拡大しているため、一概には比較できないものの、新規用途の開発輸入調整品や飼料用との置き換えなど在庫削減対策が講じられた結果、16年度以降減少傾向となり、19年度末は4万3千トンと、8年ぶりの4万トン台となった。20年度は、上期に輸入品から国産品への切り替えにより需要が旺盛で在庫は急速に減少したが、国際価格の急落により再度、輸入品へ需要がシフトし4万3千トンとなった。20年度の推定出回り量を見ると、15万6千トン(▲21.1%)と大幅な減少となっており、ここ10年間では最も少なく、最大の減少率となった。(図7、参考資料P61)。また、輸入量を見ると、カレントアクセス分は実績がなく、その他の輸入量が457トンとなった。 |
図8 脱脂粉乳の大口需要者価格
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大口需要者価格は、在庫過剰感から、14年度以降は緩やかな下落傾向で推移し、18年度は13,017円/25kgと5年連続で前年度を下回った。19年度になると、生産量の減少に加え、海外の乳製品価格の上昇の影響を受け、国産に対する需要が高まったことなどから、在庫水準が低下し価格が上昇、6年ぶりに前年度を上回る13,162円/25kg(1.1%)となった。20年度も前年度に引き続き上回って推移し14,785円/25kg(12.3%)となった。(図8、参考資料P65)。 |