ホーム > 農畜産業振興機構について > 農畜産業振興機構年報 > 平成15事業年度 農畜産業振興機構年報 > 4.砂糖(平成15事業年度 年報) > II 指定野菜価格安定対策事業に関する業務(平成15事業年度 年報 野菜編)

II 指定野菜価格安定対策事業に関する業務(平成15事業年度 年報 野菜編)

印刷ページ

最終更新日:2008年12月2日

1 制度の改正

(1)  業務対象年間の短縮

全ての業務区分について業務対象年間を短縮し、平成15年度を初年度とする新たな業務対象年間を設定し、改めて価格差補給交付金等の交付に関する予約申込みを受けて事業を実施した。

(2) 業務区分の新設及び対象出荷期間の延長

ア ばれいしょ即売ものについて、対象出荷期間が1月1日〜3月31日の業務区分を新設した。

イ たまねぎ即売ものについて、対象出荷期間が8月1日〜4月15日を8月1日〜4月30日に延長した。

ウ 道府県へ間接補助されていた国庫補助金が廃止され、間接補助金額の相当額についても国から直接機構へ補助されることとなったことから、資金造成に係る国の負担割合を45%から60%(重要野菜は48.75%から65%)に変更した。

2 交付予約及び資金の造成

(1)  交付予約数量

ア 交付予約数量

15年度事業に係る交付予約数量は、業務区分別に前年度と比較すると、増加した数量が10万9千トン、減少した数量が2万9千トン、差し引き8万トン増加して265万2千トンとなった。

イ 種別(対象出荷期間)別の交付予約数量

種別別の交付予約数量の多いものをみると、たまねぎ(即売)(8〜4月)、夏秋キャベツ(7〜10月)、冬キャベツ(1〜3月)等となっている(図3)。また、前年度に比較して増加した主な種別は、秋冬さといも(6〜7月)(増加率41.1%)、春だいこん(4〜6月)(同21.2%)、ばれいしょ(10〜3月)(同17.7%)、夏秋トマト(10〜11月)(同15.6%)等で、減少した種別は秋冬さといも(8〜9月)(減少率11.2%)、秋冬さといも(1〜3月)(同8.6%)、秋冬ねぎ(1〜3月)(同6.4%)が主なものである。

ウ 登録出荷団体等別の交付予約数量

15年度事業に係る登録出荷団体別の交付予約数量をみると、数量の多い団体は(1)たまねぎ等の主産地であるホクレンの414千トン、(2)夏秋レタス、夏はくさい、夏秋キャベツの主産地である全農長野県本部の244千トン、(3)冬にんじん、冬キャベツ、春キャベツ等の主産地である全農千葉県本部の193千トン、(4)たまねぎ、秋冬はくさい等の主産地である全農兵庫県本部の155千トン、(5)冬キャベツ等の主産地である愛知県経済連の153千トンの順となっており、この5団体で全体の43.7%を占めている(図4)。また、前年度に対する伸び率をみると、全農新潟県本部が32.5%、と最も大きく、次いでホクレン13.5%、全農栃木県本部11.6%、鹿児島県経済連11.5%及び全農岡山県本部11.0%が続いている。

(2)  資金造成額

ア 資金造成額

(ア) 5年度事業に係る資金造成総額は1,046億円で、前年度に比べ44億円、4.4%増加した。
(イ) 資金造成については、昭和54年度から平成13年度までは国の直接補助の2分の1を限度として国庫債務負担行為による造成が、平成14年度は国の直接補助の3分の1を限度として国庫債務負担行為による造成が、平成15年度からは国から道府県への間接補助がなくなったことから、直接補助の2分の1を限度として国庫債務負担行為による造成となった。また、昭和55年度からは道府県の補助(国の間接補助分を除く)の4分の1を限度として道府県の債務負担行為による造成が導入された。平成15年度の資金造成額を現金分と債務負担行為分とに区分してみると、現金による造成が712億4,692万円で、全体の68.1%を占めており、残りは国庫債務負担行為(323億9,659万円、31.0%)、道府県債務負担行為((北海道、青森県、福島県及び長野県)9億1,442万円で0.9%)となっている(表2)。

表2 造成区分の資金造成額

(単位:千円、%)
表2 造成区分の資金造成額
年度 14年度 15年度
金額 構成比 金額 構成比
内訳
資金造成額 100,165,616 100 104,557,931 100
内訳 うち、現金 68,154,245 68 71,246,923 68.1
国庫債務負担行為 31,143,823 31.1 32,396,591 31.0
県債務負担行為 867,548 0.9 914,417 0.9

イ 種別(対象出荷期間)別の資金造成額

種別別に資金造成額の多いものをみると、冬レタス(12〜2月)、夏秋トマト(7〜9月)、たまねぎ(即売)(8〜4月)となっており、次いで冬春きゅうり(11/21〜2月)、夏秋キャベツ(7〜10月)の順となっている(図5)。また、前年度に 比較して増加した主な種別は、秋冬さといも(6〜7月)(増加率42.1%)、春だいこん(4〜6月)(同21.7%)、夏秋トマト(10〜11月) (同16.9%)、ばれいしょ(10〜3月)(同16.9%)、となっている。

ウ 登録出荷団体等別の資金造成額

登録出荷団体別の資金造成額の多い主な団体は、(1)春キャベツ、冬キャベツ、冬にんじん等の主産地である全農千葉県本部が77億円、(2)夏秋キャベツ、夏はくさい及び夏秋レタスの主産地である全農長野県本部が73億円、(3)たまねぎ等の主産地であるホクレンの71億円、(4)たまねぎ、冬レタス等の主産地である全農兵庫県本部及び夏秋トマト、冬春トマト等の主産地熊本県経済連が62億円、次いで(5)冬春きゅうり、冬春ピーマン等の資金造成単価の高い果菜類の産地である宮崎県経済連が60億円となっている(図6)。

図3 種別(対象出荷期間)別の交付予約数量
図3 種別(対象出荷期間)別の交付予約数量
図4 登録出荷団体別の交付予約数量
図4 登録出荷団体別の交付予約数量
図5 種別(対象出荷期間)別の資金造成額
図5 種別(対象出荷期間)別の資金造成額
図6 登録出荷団体別の資金造成額
図6 登録出荷団体別の資金造成額

3.価格差補給交付金等の交付

(1)平均販売価額等の算定

価格差補給交付金等の交付の基礎となる出荷数量、平均販売価額、交付金単価等の算定は、15年度中に対象出荷期間が始まった対象野菜について、業務区分ごと、旬又は月(さといも、たまねぎ及びばれいしょ)ごとに延べ4,693旬・月について行った。これに用いた15年度の仕切データ件数は247万件であり、このうち99.9%がベジフルネット端末を通じた収集となった。 このうち、平均販売価額が保証基準額を下回って価格差補給交付金等の交付が行われたものは延べ1,589旬・月で全体の33.8%(前年度は延べ1,118旬・月で同25.6%)であった。 さらに、平均販売価額が最低基準額をも下回ったものは、延べ245旬・月で全体の5.2%(前年度は延べ71旬・月で同1.6%)であった(表3)。

表3 平均販売価額算定旬数

表3 平均販売価額算定旬数
年度 内訳
対象野菜区分 対象出荷期間の延べ旬(月)数 平均販売価額が保証基準額以上であった旬月数 平均販売価額が保証基準額を下回った旬月数 (参考) 左のうち平均販売価額が最低基準額をも下回った旬月数 出荷実績が無く、平均販売価額の算定も無かった旬月数
平成15年度 さといも、たまねぎ及びばれいしょ以外の指定野菜 4,555 (100.0%) 2,323 (51.0%) 1,543 (33.9%) 240 (5.3%) 689 (15.1%)
さといも、たまねぎ及びばれいしょ 138 (100.0%) 55 (39.9%) 46 (33.3%) 5 (3.6%) 37 (26.8%)
4,693 (100.0%) 2,378 (50.7%) 1,589 (33.9%) 245 (5.2%) 726 (15.5%)
平成14年度 さといも、たまねぎ及びばれいしょ以外の指定野菜 4,250 (100.0%) 2,764 (65.0%) 1,082 (25.5%) 71 (1.7%) 404 (9.5%)
さといも、たまねぎ及びばれいしょ 113 (100.0%) 62 (54.9%) 36 (31.9%) 0 (0.0%) 15 (13.3%)
4,363 (100.0%) 2,826 (64.8%) 1,118 (25.6%) 71 (1.6%) 419 (9.6%)

注:さといも、たまねぎ及びばれいしょは月数。その他の品目は旬数。

(2)価格差補給交付金等の交付額

ア 価格差補給交付金等交付総額

(ア) 15年度事業における価格差補給交付金等の交付総額は、192億9千万円(うち一般補給交付金等191億8千万円、特別補給交付金等1億2千万円)で、資金造成額に対する交付額の比率(交付率)は18.5%であった。 なお、昭和51〜平成15年度の平均交付率は15.5%となっている(表4)。

表4 価格差補給交付金等交付額及び交付率の推移

(単位:千円、%)
表4 価格差補給交付金等交付額及び交付率の推移
区分 価格差補給交付金等交付額 交付率
年度 昭和51年度 2,231,282 8.7
〃 52年度 10,746,613 31.4
〃 53年度 20,479,139 40.4
〃 54年度 14,128,250 23.4
〃 55年度 7,255,577 11.0
〃 56年度 12,913,990 17.5
〃 57年度 16,081,755 20.5
〃 58年度 4,391,659 5.4
〃 59年度 17,293,106 20.2
〃 60年度 19,386,921 21.6
〃 61年度 25,897,995 29.3
〃 62年度 12,669,217 14.3
〃 63年度 7,995,175 9.5
平成元年度 5,776,084 6.9
〃 2年度 2,561,168 3.0
〃 3年度 3,698,177 4.3
〃 4年度 14,900,451 17.4
〃 5年度 5,309,363 6.1
〃 6年度 5,259,868 6.1
〃 7年度 6,435,671 7.3
〃 8年度 14,454,904 15.5
〃 9年度 11,314,439 12.1
〃 10年度 10,369,189 10.8
〃 11年度 14,846,795 15.1
〃 12年度 16,639,939 16.9
〃 13年度 26,594,382 27.0
〃 14年度 14792407 14.8
〃 15年度 19,294,788 18.5
昭和51〜平成15年度平均交付率 15.5

(イ) 指野菜別に交付額の多いものは、レタスが41億2千万円で最も多く(交付率28.0%)、次いできゅうり31億3千万円(同24.7%)、にんじん30億6千万円(同42.1%)、トマト22億8千万円(同18.4%)、キャベツ16億7千万円(同13.7%)等となっている(図7・表5)。 また、資金造成額に対する交付率では、にんじんが42.1%で最も高く、次いでレタス28.0%、きゅうり24.7%、はくさい23.4%等が平均交付率を上回る交付率となっている(表5)。

図7 価格差補給金交付金等の指定野菜別割合
図7 価格差補給金交付金等の指定野菜別割合

表5 指定野菜別の価格差補給交付金等交付額

(単位:千円、%)
表5 指定野菜別の価格差補給交付金等交付額
指定野菜 価格差補給交付金等交付額 造成額に対する交付率
一般 特別
キャベツ 1,585,641 81,008 1,666,649 13.7
きゅうり 3,133,664 3,133,664 24.7
さといも 132,878 132,878 20.1
だいこん 917,592 7,720 925,312 16.1
たまねぎ 88,838 9,762 98,600 0.9
トマト 2,284,844 2,284,844 18.4
なす 742,512 742,512 11.6
にんじん 3,059,709 3,059,709 42.1
ねぎ 516,167 516,167 11.1
はくさい 1,081,424 17,956 1,099,380 23.4
ばれいしょ 14,665 14,665 0.4
ピ−マン 1,274,755 1,274,755 22.7
ほうれんそう 225,059 225,059 7.8
レタス 4,120,594 4,120,594 28.0
合計 19,178,342 116,446 19,294,788 18.5

イ 種別(対象出荷期間)別の交付額

種別(対象出荷期間)別の交付額は、冬春きゅうり(11/21〜2月)の16億4千万円が最も多く、次いで夏秋レタス(8〜10月)の12億3千万円、秋にんじん(8〜10月)の12億1千万円、冬にんじん(11〜12月)の9億3千万円、夏秋トマト(7〜9月)の8億8千万円等となっている。 また、資金造成額に対する交付率では、秋にんじん(8〜10月)の88.7%が最も高く、次いで冬にんじん(11〜12月)の74.2%、冬にんじん(1〜3月)の59.3%、冬キャベツ(11〜12月)の56.9%、夏秋なす(10〜11月)の56.4%等となっている(表6)。

ウ 登録出荷団体等別の交付額

登録出荷団体等別に交付額をみると、交付額の多い団体等は、(1)夏秋レタス、夏はくさいを主体とした全農長野県本部が27億1千万円で最も多く、次いで(2)冬にんじん、冬キャベツを主体とした全農千葉県本部が20億5千万円、(3)冬春きゅうり、冬春ピーマンを主体とした宮崎県経済連が17億5千万円、(4)夏秋レタス、冬レタスを主体とした全農茨城県本部が15億8千万円、(5)秋にんじん、夏だいこんを主体としたホクレンが12億1千万円の順となっており、この5団体で全体の交付額の48%を占めている(表7)。

表6 種別(対象出荷期間)別の価格差補給交付金等交付額

表6 種別(対象出荷期間)別の価格差補給交付金等交付額
(単位:千円、%)
表6 種別(対象出荷期間)別の価格差補給交付金等交付額
対象野菜 種別 対象出荷期間 交付金等交付額 交付率
キャベツ 4. 1〜5.15 0 0.0
5.16〜6.30 222,442 27.6
小計 222,442 8.2
夏秋 7. 1〜10.31 541,065 13.2
11. 1〜12.31 825,987 56.9
1. 1〜 3.31 77,155 2.0
小計 903,142 16.9
1,666,649 13.7
きゅうり 夏秋 7. 1〜 9.30 196,878 5.1
10. 1〜11.30 349,894 31.5
小計 546,772 11.0
冬春 11.21〜 2.29 1,638,373 39.8
3. 1〜 4.30 854,262 41.7
5. 1〜 6.30 94,257 6.0
小計 2,586,892 33.4
3,133,664 24.7
さといも 秋冬 8. 1〜 9.30 15,579 15.7
10. 1〜12.31 39,544 10.1
1. 1〜 3.31 77,563 49.5
6. 1〜 7.31 192 1.4
132,878 20.1
だいこん 4. 1〜 6.30 72,147 8.5
7. 1〜 9.30 487,949 34.9
秋冬 10. 1〜12.31 363,928 29.4
1. 1〜 3.31 1,288 0.1
小計 365,216 10.4
925,312 16.1
たまねぎ 即売 8. 1〜 4.30 98,600 2.2
4. 1〜 4.30 0 0.0
5. 1〜 6.30 0 0.0
小計 98,600 1.3
7. 1〜10.31 0 0.0
貯蔵 11. 1〜 3.31 0 0.0
98,600 0.9
トマト 夏秋 7. 1〜 9.30 883,057 21.5
(ミニ) 7. 1〜 9.30 38,114 11.1
小計 921,171 20.7
10. 1〜11.30 172,667 12.5
(ミニ) 10. 1〜11.30 22,273 20.0
小計 194,940 13.1
冬春 12. 1〜 2.29 4,273 0.3
(ミニ) 12. 1〜 2.29 98,893 15.6
小計 103,166 4.8
3. 1〜 4.30 251,091 20.5
(ミニ) 3. 1〜 4.30 290,426 50.3
小計 541,517 30.1
5. 1〜 6.30 378,147 17.8
(ミニ) 5. 1〜 6.30 145,903 34.5
小計 524,050 20.6
  2,284,844 18.4
なす 夏秋 7. 1〜 9.30 1,745 0.1
10. 1〜11.30 191,743 56.4
小計 193,488 9.8
冬春 12. 1〜 2.29 115,465 10.6
3. 1〜 4.30 432,271 26.4
5. 1〜 6.30 1,288 0.1
小計 549,024 12.4
742,512 11.6
にんじん 春夏 4. 1〜 5.31 9,807 0.5
6. 1〜 7.31 43,264 4.0
小計 53,071 1.7
8. 1〜10.31 1,211,229 88.7
11. 1〜12.31 768,855 81.0
(金時) 11. 1〜12.31 8,579 10.2
(除金時) 11. 1〜12.31 150,095 69.3
小計 927,529 74.2
1. 1〜 3.31 715,990 62.8
(金時) 1. 1〜 3.31 0 0.0
(除金時) 1. 1〜 3.31 151,890 49.1
小計 867,880 59.3
  3,059,709 42.1
ねぎ 4. 1〜 6.30 5,899 1.1
7. 1〜 9.30 264,529 37.8
(白) 7. 1〜 9.30 57,499 22.1
(青) 7. 1〜 9.30 29,401 33.3
小計 351,429 33.5
秋冬 10. 1〜12.31 49,824 9.1
(調製) 10. 1〜12.31 61,839 8.9
(白) 10. 1〜12.31 17,846 3.9
(青) 10. 1〜12.31 5,613 6.7
小計 135,122 7.6
1. 1〜 3.31 14,709 4.9
(調製) 1. 1〜 3.31 0 0.0
(白) 1. 1〜 3.31 0 0.0
(青) 1. 1〜 3.31 9,008 8.8
小計 23,717 1.9
516,167 11.1
はくさい 4. 1〜 6.30 201,830 28.8
7. 1〜10.15 617,326 35.1
秋冬 10. 1〜10.31 47,041 50.4
11. 1〜12.31 163,736 22.4
1. 1〜 3.31 69,447 4.9
小計 280,224 12.5
1,099,380 23.4
ばれいしょ 4. 1〜 6.30 0 0
7. 1〜 9.30 14,665 4.2
10. 1〜 3.31 0 0
14,665 0.4
ピーマン 夏秋 6. 1〜 7.31 40,267 9.5
8. 1〜10.31 220,658 22.6
小計 260,925 18.6
冬春 11. 1〜12.31 226,073 27.3
1. 1〜 3.31 552,679 26.7
4. 1〜 5.31 213,207 17.7
6. 1〜 6.15 21,871 18.9
小計 1,013,830 24.0
1,274,755 22.7
ほうれんそう 7. 1〜 9.30 80,544 9.3
10. 1〜12.31 143,581 16.7
1. 1〜 3.31 934 0.1
4. 1〜 6.30 0 0.0
225,059 7.8
レタス 4. 1〜 5.31 601,931 27.5
夏秋 6. 1〜 7.31 865,722 53.9
(非結球) 6. 1〜 7.31 16,367 13.6
小計 882,089 51.1
8. 1〜10.31 1,083,721 44.9
(非結球) 8. 1〜10.31 150,008 59.7
小計 1,233,729 46.3
10.16〜10.31 110,636 52.3
11. 1〜11.30 536,978 52.3
12. 1〜 2.29 721,829 13.7
3. 1〜 3.31 33,402 2.0
小計 1,402,845 17.2
  4,120,594 28.0
総計 19,294,788 18.5

表7 登録出荷団体等別の価格差補給交付金等交付額

(単位:千円、%)
表7 登録出荷団体等別の価格差補給交付金等交付額
登録出荷団体等 交付金等交付額 交付率
ホクレン 1,208,505 17.0
北海道青果商協 287,693 43.6
(北海道計) 1,496,198 19.3
全農青森県本部 438,694 24.8
全農岩手県本部 382,673 13.4
全農宮城県本部 11,011 5.1
全農秋田県本部 73,493 11.6
全農山形県本部 32,931 11.0
全農庄内本部 5,211 8.7
(山形県計) 38,142 10.6
全農福島県本部 314,440 12.3
全農茨城県本部 1,575,721 34.6
全農栃木県本部 152,593 12.6
栃木県開拓農協 4,165 4.1
(栃木県計) 156,758 12.0
全農群馬県本部 756,467 16.5
全農埼玉県本部 286,327 23.8
全農千葉県本部 2,048,922 26.6
全農神奈川県本部 213,596 7.1
全農新潟県本部 106,268 25.7
全農富山県本部 14,166 8.3
黒部市園芸連 471 3.8
(富山県計) 14,637 8.0
全農石川県本部 105,476 32.7
福井県経済連 39,140 17.4
全農山梨県本部 89,691 15.4
全農長野県本部 2,710,505 37.0
全農岐阜県本部 563,069 23.6
静岡県経済連 118,039 6.9
遠州中央農協 310 0.1
(静岡県計) 118,349 6.0
愛知県経済連 731,848 14.7
全農三重県本部 39,195 12.5
登録出荷団体等 交付金等交付額 交付率
全農滋賀県本部 11,617 10.5
全農京都府本部 15,499 12.1
全農大阪府本部 54,017 6.9
泉州玉葱商協 0 0.0
(大阪府計) 54,017 6.8
全農兵庫県本部 641,456 10.4
淡路玉葱商協 0 0.0
(兵庫県計) 641,456 10.2
奈良県農協 63,286 12.6
和歌山県農協連 47,718 6.3
和歌山県玉葱商協 0 0.0
(和歌山県計) 47,718 6.0
全農鳥取県本部 161,485 12.5
全農島根県本部 7,135 6.5
全農岡山県本部 112,378 12.8
全農広島県本部 33,213 10.3
全農山口県本部 27,835 7.8
全農徳島県本部 408,213 9.6
香川県農協 421,192 11.5
愛媛県農協連 206,653 14.5
高知県園芸連 950,372 22.6
全農福岡県本部 326,674 12.9
佐賀県経済連 142,228 5.8
全農長崎県本部 269,999 9.7
熊本県経済連 798,494 13.0
全農大分県本部 78,137 10.3
大分県開拓農協 0 0.0
(大分県計) 78,137 10.3
宮崎県経済連 1,747,147 29.2
鹿児島県経済連 343,516 27.1
沖縄県農協 92,232 42.5
登録生産者計 23,672 25.9
総計 19,294788 18.5

3 計画出荷の認定に係る価格差補給交付金等の交付状況等

(1)特別補給交付金等の交付

重要野菜(キャベツ、たまねぎ、秋冬だいこん及び秋冬はくさい)については、業務区分及び登録出荷団体ごとに農林水産省生産局長の承認を受けた供給計画数量とそれに見合う出荷実績数量との差がおおむね5%の範囲内であるとして、地方農政局長等の認定が行われた場合には、一般補給交付金等の9分の1の額を特別補給交付金等として交付することとしている。 15年度事業において、この供給計画出荷に係る認定の対象(価格差補給交付金等の交付の対象となったもの)となった登録出荷団体等は延べ133団体等(前年度は112団体等)で、対前年度の約1.2倍であった。更に、このうち特別補給交付金等が交付された団体等は延べ38団体等(前年度は36団体等)で、交付された特別補給交付金等の総額は116,446千円(前年度は336,070千円)であった(表8)。

表8 特別補給交付金等の交付状況

表8 特別補給交付金等の交付状況
対象野菜 対象出荷期間 登録出荷団体等 特別補給交付金等 (千円)
計画出荷のAランク認定された延べ団体数 (A) 左のうち特別補給交付金等が交付されたもの (B) B/A(%)
春キャベツ 4〜5/15月 0 0 0 0
5/16〜6月 15 5 33 18,869
夏秋キャベツ 7〜10月 25 6 24 23,609
11〜12月 19 7 37 37,544
1〜 3月 23 5 22 986
秋冬だいこん 10〜12月 25 7 28 7,688
1〜 3月 3 1 33 32
秋冬はくさい 10月 2 0 0 0
11〜12月 16 4 25 12,696
1〜 3月 6 2 33 5,260
たまねぎ 4月 0 0 0 0
5〜 6月 0 0 0 0
7〜10月 0 0 0 0
11〜 3月 0 0 0 0
8〜4月 2 1 50 9,762
計a 136 38 28 116,446
前年度b 112 36 32 336,070
対前年度a/b(倍) 1.2 1.1 0.3

(2)一般補給交付金等の一部交付

重要野菜については、計画出荷の認定にあわせて、地方農政局長等が出荷実績数量と供給計画数量との差の程度に応じた認定が行われ、その乖離の程度(5段階)に応じて一般補給交付金等の一部を減額して交付することとしている(業務方法書第115条)。
15年度事業においてこの一部交付の認定の対象となった登録出荷団体等は延べ218団体等(前年度198団体等)であった。このうち延べ85団体等(構成比39%)が一部減額交付となり、減額された金額は26,023千円(前年度は72,041千円)で交付予定額に対して1.13%の減額となった(表9)。

表9 一般補給交付金等の一部交付の状況

(単位:千円、%)
表9 一般補給交付金等の一部交付の状況
認定区分 登録出荷団体等 交付予定額a 当該登録出荷団体等の一般補給交付金等 b'/a
不交付額b 交付額
延べ団体等数 構成比 計画出荷の認定に係るものb‘ 辞退に係るものb“ 計b
A 133 61 2,117,492 3,864 3,864 2,113,628
B 45 85 21 39 142,559 14,278 132 14,410 128,149 10.02
C 23 10 41,853 8,379 67 8,446 33,407 20.02
D 9 4 5,779 1,737 0 1,737 4,042 30.06
E 4 2 1,059 425 0 425 634 40.13
F 4 2 2,406 1,204 0 1,204 1,202 50.04
計(A) 218 100 2,311,148 26,023 4,063 30,086 2,281,062 1.13
前年度(B) 198 100 4,991,442 72,041 6,969 79,010 4,912,432 1.44
対前年度比(A)/(B)(倍) 1.1 0.5 0.4 0.6 0.4 0.5

4 野菜生産出荷安定資金の収支

指定野菜価格安定対策事業に係る資金のうち、登録出荷団体等からの負担金を管理している指定業務資金、道府県からの納付金を管理している指定助成業務資金及び国からの補助金を管理している指定共通業務資金の収支の状況を年度事業単位でみると(表10)、前年度事業末資金残高854億円から15年度事業の予約数量減に伴う指定特別業務資金への積立8億円、負担金の返戻2億円をそれぞれ取り崩し、国助成業務資金の廃止に伴い国助成業務資金126億円を指定特別業務資金へ繰入れ、新たに15年度事業を開始するに当たり必要とされる資金として指定特別業務資金からの繰入額163億円、指定特別資金からの繰入額81億円、登録出荷団体からの負担金37億円、国からの補助金及び道府県からの納付金38億円をそれぞれ造成し、国庫債務負担行為13億円を増額して、資金造成総額は1,049億円(交付金国助成業務資金取崩額3億円、国庫・道府県債務負担行為333億円含む。)となったが、本年度事業の価格差補給交付金等の交付額は193億円となり、差引き15年度事業終了時点の資金残高は856億円となった。

表10 野菜生産出荷安定資金の収支

表10 野菜生産出荷安定資金の収支
資金区分 指定業務資金 指定助成 業務資金 指定共通 業務資金
区分 平成14年度事業末資金残高 16,158,692,500 29,422,655,500 39,791,861,000 85,373,209,000
各資金から指定特別業務資金へ積み立てる額 △168,309,500 △659,335,000 △827,644,500
負担金等払戻金 △193,960,000 △193,960,000
平成15年度事業資金造成額 4,087,509,500 4,085,636,000 25,001,322,000 33,174,467,500
内訳 負担金 3,704,984,000 3,704,984,000
補助金及び納付金 3,501,595,500 337,831,000 3,839,426,500
指定特別業務資金から他の資金へ繰入れる額 382,525,500 584,040,500 15,293,235,000 16,259,801,000
指定特別資金から他の資金へ繰入れる額 - 0 8,117,488,000 8,117,488,000
国庫債務負担行為額 - - 1,252,768,000 1,252,768,000
国指定助成業務資金の廃止に伴う資金移動 △12,637,169,000 △12,637,169,000
平成15年度事業資金造成総額 19,883,932,500 20,211,787,500 ※3 64,793,183,000 104,888,903,000 ※1、※3
平成15年度事業に係る交付金 △3,757,770,500 △4,086,569,500 △11,450,448,000 △19,294,788,000
上期利益相当額(売買保管勘定含む。)から受入 - - - -
下期利益相当額から受入 - - - -
準備金からの繰入額 - - - -
平成15年度事業末資金残高 16,126,162,000 16,125,218,000 53,342,735,000 85,594,115,000
参考
資金区分 指定特別資金 指定特別 業務資金 準備金
区分 平成14年度事業末資金残高 376,999,000 5,290,109,087 17,800,619,290 23,467,727,377
各資金から指定特別業務資金へ積み立てる額 827,644,500 827,644,500
負担金等払戻金
平成15年度事業資金造成額
内訳 負担金
補助金及び納付金 7,740,489,000 7,740,489,000
指定特別業務資金から他の資金へ繰入れる額 △16,259,801,000 △16,259,801,000
指定特別資金から他の資金へ繰入れる額 △8,117,488,000 △8,117,488,000
国庫債務負担行為額 - - - -
国指定助成業務資金の廃止に伴う資金移動 - 12,637,169,000 - -
平成15年度事業資金造成総額 - - - -
平成15年度事業に係る交付金 - - - -
上期利益相当額(売買保管勘定含む。)から受入 - 2,288,875,833 - -
下期利益相当額から受入 - 280,638,447 - -
準備金からの繰入額 - 18,256,134,957 ※2 △17,800,619,290 -
平成15年度事業末資金残高 0 23,320,770,824 0 23,320,770,824

※1資金造成総額計104,888,903,000円には下欄の債務負担行為額33,311,008,000円を含む。

※2売買保管勘定からの繰入455,515,667円を含む。

※3平成15年度事業交付金の国指定助成業務資金取崩額330,972,000円を含む。


国庫債務負担行為額
国庫債務負担行為額
債務負担額
32,396,591,000

道府県債務負担行為額
道府県債務負担行為額
導入した道府県 債務負担額
北海道 357,155,000
青森県 88,232,000
福島県 119,030,000
長野県 350,000,000
914,417,000