国内のでん粉需給動向
最終更新日:2010年5月10日
国内のでん粉需給動向
2010年4月
2009年の天然でん粉輸入はタイのタピオカでん粉が大半、ばれいしょでん粉が増加
2009年の外国産天然でん粉の輸入量は、前年比2.5%減の16万6600トンとなった。種類別にはタピオカでん粉が13万7000トンと全体の82%を占めている。このほとんどがタイからの輸入(13万1000トン)である(図1)。次いで、サゴでん粉1万5,400トン、ばれいしょでん粉1万2600トンと続いている。ばれいしょでん粉については、ほとんどがEUからの輸入であるが、前年の2300トンから約5倍以上と大幅に増加している。
これは2009年に、前年と比較して、EU産ばれいしょでん粉価格が落ち着きを取り戻したため、コストメリットが生じたことによるものとみられる。
資料:財務省「貿易統計」
図1 天然でん粉輸入量の推移
資料:財務省「貿易統計」
図2 日本の天然でん粉輸入の種類別割合(2009年)
2009年の化工でん粉輸入量は、前年比較、価格も前年比案
2009年における化工でん粉輸入量は、前年比14.0%減の40万9000トンとなった。その内訳はでん粉誘導体(HScode3505.10.100)が38万9000トン、デキストリン(HScode3505.10.200)が2万トンとなっている。でん粉誘導体、デキストリンともにタイが最大の輸入先国であり、それぞれ24万5000トン、1万4000トンの輸入量である。輸入量が減少した原因は、経済の低迷による需要減とみられる。
輸入単価(FOB)については、でん粉誘導体が前年比18.1%安のキログラム当たり61.77円、デキストリンが同14.1%安の71.07円であった。
注:HSCode:350510の数値である。
資料:財務省「貿易統計」
図3 デキストリンおよびその他の化工でん粉輸入の推移
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