2010年4月の天然でん粉輸入量は、前年の水準を下回るも、1〜4月では、前年の4割増
2010年4月における天然でん粉の輸入量は、前月の10万8000トンを下回る8万9000トン(前年同月比5.3%減)と、2010年になって初めて前年の水準を割り込んだ。
しかしながら、1〜4月の累計では、前年同期比43.0%増の33万6000トンと依然、前年の水準を大幅に上回った。このうち、タピオカでん粉が27万1000トン(前年同期比17.8%増)と大半を占め、ばれいしょでん粉が6万2000トン(前年同期の12.4倍)であった。タピオカでん粉の輸入先国は、タイ
(18万9000トン)、ベトナム(8万1000トン)となっている。
4月の輸入価格(CIF)については、タピオカでん粉は前月比4.6%高のキログラム当たり0.42米ドル(前年同月比59.3%高)と上昇し、ばれいしょでん粉も、前月比4.6%高の0.44米ドル(前年同月比15%安)と上昇した。
一方、輸出量は前年を下回る水準で推移しており、4月は、前年同月比17.9%減となる3万2000トンであった。1〜4月の累計では、前年同期比30.8%減の9万9000トンで、このうちコーンスターチが7万9000トンと大半を占めている。
4月の輸出価格(FOB)については、コーンスターチが前月比3.5%高のキログラム当たり0.39米ドル(前年同月比31.2%高)、サゴでん粉が同15.4%高の同0.76米ドル(同0.6%安)と、ともに前月から値を上げた。