米国農務省、2010年度のとうもろこし生産量および在庫予測を下方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が7月9日に公表した7月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)のとうもろこし生産量は、前月の予測(133億7000万ブッシェル、1ブッシェル=25.4キログラム)から1億2500万ブッシェル引き下げられ、前年度を1.0%上回る132億4500万ブッシェルと下方修正された。
これは、6月30日に同省全国農業統計局(USDA/NASS)が公表した2010/11年度のとうもろこしの作付面積の調査結果において、アイオワ州やネブラスカ州など主要生産州で減少し、前回の数値より93万エーカー減少したことが要因となっている。なお、エーカー当たりの収量は据え置かれている。
2010/11年度のとうもろこし国内消費量については、前月の予測値に据え置かれた一方、輸出量は国内供給がややタイトになったことから5000万ブッシェル減少すると見込まれている。また、2010/11年度期首在庫は、USDA/NASSが6月30日に公表した四半期毎の在庫調査の結果から、1億2500万ブッシェル下方修正された。これらにより、期末在庫は2億ブッシェル下方修正されて13億7300万ブッシェルとなった。
このように需給が前月予測と比べタイトになったことから、2010/11年度の生産者販売価格は前月の予測より上値、下値ともにブッシェル当たり0.15ドル上方修正され、3.45〜4.05ドルになると予測されている。