2010年6月の天然でん粉輸入量は2カ月ぶりの前年割れも、1〜6月では前年の2割増
2010年6月における天然でん粉の輸入量は、前年同月比33.7%減の6万1000トンと2カ月ぶりに前年の水準を割り込んだ。これはタピオカでん粉輸入量の減少によるもので、高価格であることから買い控えたものとみられる。
しかしながら、1〜6月の累計では、前年同期比24.1%増の49万5000トンと依然前年の水準を上回っている。この内訳は、タピオカでん粉が39万6000トン(前年同期比1.5%増)と8割を占め、ばれいしょでん粉が9万4000トン(前年同期の約12倍)であった。タピオカでん粉の輸入先国は、タイ(29万9000トン)、ベトナム(9万5000トン)となっている。
6月の輸入価格(CIF)については、タピオカでん粉は前月比13.0%高のキログラム当たり0.46米ドル(前年同月比68.8%高)、ばれいしょでん粉は前月比3.8%高の0.45米ドル(同1.9%安)となった。
一方、輸出量は、前年同月比44.4%増となる3万9000トンと2010年になって初めて前年の水準を上回った。1〜6月の累計では、前年同期比18.7%減の17万トンで、このうちコーンスターチが14万1000トンと大半を占めている。
6月の輸出価格(FOB)については、コーンスターチが前月比3.9%高のキログラム当たり0.41米ドル(前年同月比23.8%高)となった。