・8月の輸出量は9万1000トン(前年同月比42.7%減)
これで5月から4カ月連続の前年割れとなった。2009年度(10〜翌9月)のキャッサバ減産による生産減の影響によるものとみられる。
国別では、中国3万800トン(33.8%減)、台湾2万2200トン(9.8%増)、マレーシア8500トン(50.2%減)、日本5600トン(52.3%減)、インドネシア4900トン(83.2%減)となった。
・1〜8月の累計輸出量は119万2600トン(前年同期比19.6%増)
国別では、中国33万1500トン(15.0%増)、インドネシア24万5100トン(前年同期の約4倍)、台湾17万2300トン(9.4%減)、マレーシア13万4800トン(17.9%増)、日本6万900トン(21.5%減)となった。
中国については、製紙業などにおける需要の増加や、とうもろこしのでん粉仕向けを規制する政策により需給のひっ迫が続いていること、また、インドネシアについては、天候不順によりタピオカでん粉生産が減少していることが、これら2カ国向け輸出量増加の要因とみられる。
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比13.0%高のトン当たり520米ドル(前年同月の2倍)
需給のひっ迫を反映して続伸。日本向けも5.9%高の同540米ドルと値を上げた。1〜8月の平均では、前年同期比59.5%高の410米ドルとなった。
◆化工でん粉輸出の動向◆