〜2009/10年度の生産量は、天候不順により前年度比1割減〜
中国におけるばれいしょの栽培面積は年々拡大し、2009/10年度(9月〜翌8月)は前年度比0.8%増の470万ヘクタールとみられるものの、生産量は、同9.6%減の6400万トンと減少の見込みである。
これは、国内生産の約6割を占める北東、北西地域の春ばれいしょ(作付け4月、収穫9月)の生産量が、主産地の内モンゴル自治区および甘粛省における乾燥した気候により減少したことに加え、冬ばれいしょ(作付け11月〜3月、収穫1月〜5月)についても、南西地域の貴州省、雲南省、広西壮族自治区において干ばつの影響で作付けが遅れたことが原因である。
減産を受け、ばれいしょ価格は、2009年末から2010年初頭にかけて一時、ポンド当たり0.4米ドル(キログラム当たり6元、1米ドル=84.82円、1元=12.92円、平成22年9月末日TSS相場)と記録的な高値をつけた。
しかしながら、2010/11年度は、天候の回復が見込まれることから、7300万トンまで増加すると予測される。