鹿児島事務所
平成23年度の鹿児島県澱粉協同組合連合会(以下「県澱連」という)主催による夏期研修会および農産物検査員技能確認会が平成23年7月20日(水)に鹿児島市内のアクアガーデンホテル福丸にて開催された。 この研修会および確認会は甘しょ澱粉に関する検査のための幅広い知識の向上と、農産物検査法に基づく登録検査機関の農産物検査員としての技術の維持、向上および技術確認を目的として行っている。今回は、10時から12時30分まで県澱連夏期研修会、13時30分から15時まで農産物検査員技能確認会が行われ、かんしょでん粉の品質向上や検査技術の維持・向上につながる有意義な研修会および確認会となった。以下にその概要を紹介する。
1.県澱連夏期研修会 (出席人数48名)
夏期研修会においては、初めに県澱連の本坊会長、九州農政局鹿児島農政事務所の北野消費流通課長、当機構の肥後鹿児島事務所長がそれぞれ挨拶を行った。挨拶の中で本坊会長は、「検査員は信頼性・透明性を確保の上、コンプライアンスを常に意識しながら検査を行い、しっかりと検査員の役割を果たして欲しい」と、北野消費流通課長は、「でん粉は重要な基幹作物であり、地域の農業・経済に重要な役割を果たしている。コストの低減、品種の特性を生かし、めん類や菓子等の新たな分野に期待したい。そのためにも品質管理は重要である」と、肥後鹿児島事務所長は、「当機構は検査員の検査結果に基づき交付金を交付しているので、引き続き適正な検査の実施をお願いしたい」と述べた。
続いて、当機構古河所長代理が23年産から適用される省令及びでん粉交付金交付要綱の一部改正についてなどの説明を行った。また、コンテナバッグのメーカーである太陽工業株式会社が「コンテナバッグの安全性と取扱セミナー」と題して、県澱連が23年産から新たに導入するフレキシブルコンテナバッグ(フレコン)の特徴と安全な使用方法について説明を行ったほか、株式会社ケット科学研究所は、「甘藷澱粉の品質測定について(水分計、白度計)」と題して、県澱連が23年度から品質管理のために新たに導入する最新の水分計及び白度計の操作方法について、実際に機械を操作しながら説明を行い、全国澱粉協同組合連合会の山田専務理事が「国内産糖・いもでん粉供給円滑化事業及び産地活性化総合対策事業について」と題して同事業について説明を行った。