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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2012年7月10日

でん粉の需給・価格動向

2012年7月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2012年5月現在)

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

生産量、単収ともに前月の数値で据え置かれる


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は6月12日、6月の世界農産物需給推計の月次報告を公表した。米国における2012/13穀物年度(2012年9月〜翌8月。以下、「2012/13年度」)の生産量、単収は、中西部での乾燥状態が懸念されていたものの、前月の予測値に据え置かれた(表1参照)。

 2011/12年度(2011年9月〜翌8月。以下、「2011/12年度」)の総消費量も、据え置かれることとなった。内訳は、国内消費量がエタノール生産増加に伴い5000万ブッシェル(127万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)上方修正される一方で、輸出は船積み量の減少等を受け5000万ブッシェル下方修正された。今後は、堅調な国内需要やブラジルとの市場競争が高まることから、夏場にかけてさらに輸出量が減少すると予測される。

 2011/12年度の期末在庫量は下方修正されるとの見方が大勢を占める中、今回のUSDAの発表では、2011/12・2012/13年度ともに前月の予測値に据え置かれた。また、生産者平均販売価格も前月の予測値に据え置かれた。

 (シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページの「海外情報」)に掲載しています。)
 
 
中国向け1〜4月の輸入量は、76万2000トン
 
 
 4月のとうもろこし輸出量は、前年同月比21.6%減の343万7000トンとなった。2012年1〜4月の輸出量は、前年同期比8.2%減の1372万5000トンであった。1〜4月における国別輸出量は、メキシコ向け433万6000トン(前年同期比66.3%増)、日本向け422万8000トン(同0.4%増)、韓国向け106万7000トン(同46.0%減)、中国向け76万2000トン(前年同期の113倍)となった。畜産業の発展により飼料用需要が拡大している中国では、減少した備蓄の積み増しのため、とうもろこしの輸入量を前年から大幅に増加させている。

 また、輸出価格(FOB)は前年同月比2.9%安であったものの、トン当たり290米ドル(2万3000円)と前月と変わらず、依然、高水準で推移している。

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


中 国

5月の輸出価格、トン当たり530米ドルで高止まり
 
 
 4月のとうもろこし輸出量は、前年同月比21.6%減の343万7000トンとなった。2012年1〜4月の輸出量は、前年同期比8.2%減の1372万5000トンであった。1〜4月における国別輸出量は、メキシコ向け433万6000トン(前年同期比66.3%増)、日本向け422万8000トン(同0.4%増)、韓国向け106万7000トン(同46.0%減)、中国向け76万2000トン(前年同期の113倍)となった。畜産業の発展により飼料用需要が拡大している中国では、減少した備蓄の積み増しのため、とうもろこしの輸入量を前年から大幅に増加させている。

 また、輸出価格(FOB)は前年同月比2.9%安であったものの、トン当たり290米ドル(2万3000円)と前月と変わらず、依然、高水準で推移している。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


中 国

5月の輸出価格、トン当たり530米ドルで高止まり

タピオカでん粉

タ イ

5月のタピオカでん粉価格、キログラム当たり13.2バーツと前月から据え置き
 
 
 5月下期におけるキャッサバの農家販売価格は、キログラム当たり1.90〜2.30バーツ(でん粉含有率21〜23%)であった。タピオカでん粉価格は、6月19日現在で前月22日から据え置かれたままで、キログラム当たり13.2バーツ(トン当たり440米ドル)の前年比18%安となった。

 2012年2月から5月までおこなわれた担保融資制度の対象となったキャッサバの量は、870万トンであった。このキャッサバを原料として生産されたタピオカチップは230万トン、タピオカでん粉は71万2000トンとなった。これをキャッサバ換算すると、チップとでん粉の仕向け割合は、おおむね7対3と推計される。この制度の政府買い取り上限は1000万トンであるが、これを下回った。


2012年1〜4月の輸出量、前年同期比20.3%増の65万1800トン
 
 
 4月のタピオカでん粉輸出量は、15万2400トンと前年同月を23.3%上回った。2012年1〜4月の輸出量は、前年同期比20.3%増の65万1800トンであった。1〜4月における国別輸出量は、インドネシア向け24万700トン(前年同期の4.1倍)、中国向け15万300トン(前年同期比22.8%減)、台湾向け7万300トン(同19.8%減)、マレーシア向け6万3500トン(同40.0%増)、日本向け3万8000トン(同7.3%減)となった。インドネシアの輸入量は、近年、内需の高まりにより、増加している。また、輸入量の90%以上がタイからのものである。

ばれいしょでん粉

E U

3月の輸出価格、トン当たり630ユーロと続落
 
 
 3月のばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比65.9%増の3万5500トンと大幅に増加した。この結果、2012年第1四半期の輸出量は、前年同期比45.6%増の9万8200トンとなった。第1四半期における国別輸出量は、米国向け1万4800トン(前年同期比27.2%増)、韓国向け1万4000トン(同78.5%増)、中国向け7000トン(同16.8%減)、ペルー向け4400トン(同79.0%増)、日本向け4300トン(同84.6%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)は、前年同月比17.0%安となるトン当たり630ユーロ(6万2000円)で、前月を40ユーロ下回った。 

(1ユーロ=99.12円、5月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

4月の輸出価格は前月から上昇するも、前年同月比17.0%安のトン当たり730米ドル
 
 
 4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比9.2%減の6万4600トンとなった。2012年1〜4月の輸出量は、前年同期比9.5%減の25万5100トンであった。1〜4月における国別輸出量は、日本向け8万9200トン(前年同期比6.7%減)、中国向け4万6800トン(同5.3%増)、インドネシア向け2万4600トン(同4.4%減)、韓国向け1万3900トン(同8.9%減)、マレーシア向け1万500トン(同12.1%増)であった。

 また、4月の輸出価格(FOB)は、前月から10米ドル上昇しトン当たり730米ドル(5万8000円)であったが、前年同月を17.0%下回った。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


米 国

4月の輸出価格トン当たり890米ドル、前月から10ドル下落するも高水準で推移
 
 
 4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比11.9%減の3万5400トンとなった。2012年1〜4月の輸出量は、前年同期比12.8%減の14万3000トンであった。1〜4月における国別輸出量の合計は、カナダ向け2万6400トン(前年同期比7.8%減)、日本向け2万3600トン(同3.3%減)、メキシコ向け1万4200トン(同26.9%減)、ドイツ向け1万500トン(同39.1%減)、英国向け1万200トン(同11.1%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月から10ドル下落したものの、前年同月比では8.3%高の890米ドル(7万1000円)と高水準となった。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


中 国

5月の輸出価格、トン当たり930米ドルと前月から170米ドル上昇
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比10.0%減の7800トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比16.9%減の4万2600トンであった。1〜5月における国別輸出量は、日本向け1万4200トン(前年同期比21.1%増)、韓国向け1万2000トン(同49.1%減)、マレーシア向け4500トン(同55.4%増)、台湾向けが3100トン(同28.0%減)、サウジアラビア向け1900トン(前年同期の12.8倍)となった。

 また、5月の輸出価格(FOB)は、前月から170米ドル上昇しトン当たり930米ドル(7万4000円)値を上げ、前年同月比では17.9%高の高水準となった。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


E U

3月の輸出価格、トン当たり900ユーロ
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比10.0%減の7800トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比16.9%減の4万2600トンであった。1〜5月における国別輸出量は、日本向け1万4200トン(前年同期比21.1%増)、韓国向け1万2000トン(同49.1%減)、マレーシア向け4500トン(同55.4%増)、台湾向けが3100トン(同28.0%減)、サウジアラビア向け1900トン(前年同期の12.8倍)となった。

 また、5月の輸出価格(FOB)は、前月から170米ドル上昇しトン当たり930米ドル(7万4000円)値を上げ、前年同月比では17.9%高の高水準となった。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)


E U

3月の輸出価格、トン当たり900ユーロ
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比31.4%増の2万5300トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比9.2%減の8万4700トンであった。1〜5月における国別輸入量は、タイから5万8800トン(前年同期比1.5%増)、米国から8300トン(同0.3%減)、ドイツから3000トン(同45.6%減)、フランスから3000トン(同4.0%増)、オランダから2700トン(同18.3%減)となった。 5月の純輸入量は、前年同月比65.5%増となる1万7500トンとなった。

 また、5月の輸入価格(CIF)は、前月から40米ドル上昇したが、前年同月比では8.6%安のトン当たり970米ドル(7万8000円)となった。 

(1米ドル=79.92円、5月末日TTS相場)
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