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地域だより

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最終更新日:2014年12月18日

平成26年産ばれいしょでん粉の生産見通しについて
〜オホーツク地域管内〜

2014年12月

札幌事務所 坂上 大樹

 当事務所は、オホーツク地域のでん粉工場(商系を除く)から、平成26年産のでん粉原料用ばれいしょの生育状況、ばれいしょでん粉の製造状況などについて聞き取り調査を行ったので、結果を報告する。なお、下図の網掛部がオホーツク地域管内(以下「管内」という)を示し、赤枠が今回、聞き取り調査を実施したでん粉工場(5工場)を示す。
 

1 生育状況(総括)

  • 北海道のでん粉原料用ばれいしょの作付面積は約1万5600ヘクタール(前年産比1.1%減)で、前年産から約200ヘクタール減少した。この要因は、前年産は天候不順により採取できた種イモが少なく、生産者の意欲はあるものの作付できない状況に置かれたため。これは26年産の特徴的な動きである。
 
  • 4月上旬の気温は平年より低かったが、中旬から気温が上がり、下旬の後半は最高気温が20度を超えるなど暖かい日が続いた。この暖かさのおかげで融雪が一気に進み、植付作業はおおむね順調に進んだ。北海道農政部の発表によると、今年の管内のばれいしょの植付期は5月6日で平年並みだった。 
  • その後は、大きな気象災害もなく、生育はおおむね良好となった。
  • 管内の2工場が実施した登熟調査では、いも数、いも重量は前年よりも多く(大きく)、ライマン価は前年並みだった。
  • 収穫が始まる9月は曇りや雨の日が多かったものの、まとまった雨は降らなかった。そのため、収穫作業には支障なく、おおむね順調に進んだ。
  • 塊茎の肥大が良好で、収穫作業が順調に進んだことを受け、管内のでん粉工場は生育の遅かった前年産に比べ5〜7日早く、過去5カ年の平均と比べ平均で1日早く操業を開始した。管内で最も早く操業を開始したのはJA清里町でん粉工場で9月1日から、その他の工場でも9月5日前後から操業を開始した。
 

2 でん粉の製造状況

(1) 前年産との比較
 
(2)管内の26年産のでん粉生産量(5工場の合計)は、約12万トン(前年産比8.7%増)となる見通し。その増加要因は、
  •  上いも数(20グラム以上/個)が前年より多かった。
  •  2年続けてライマン価が平均で20%を超えた。


などが挙げられる。

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713