【化工でん粉の輸入動向】
でん粉誘導体の輸入価格は、4カ月連続で8万円台で推移
財務省「貿易統計」によると、2014年10月の化工でん粉の輸入量は、4万6459トン(前年同月比12.2%減、前月比22.5%増)となった(
図3)。品目別の輸入量は、以下のとおりであった。
でん粉誘導体 4万5070トン (前年同月比11.8%減、前月比24.9%増)
デキストリン 1389トン (同23.7%減、同25.1%減)
でん粉誘導体の最大の輸入先国は、タイである。主要輸入先国からの輸入量は以下のとおりで、上位3カ国で輸入量の8割以上を占めている。
タイ 3万2871トン(シェア73%)
ベトナム 3133トン(同7%)
中国 2863トン(同6%)
デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの増減が大きい。主要輸入先国からの輸入量は以下のとおりで、上位3カ国で輸入量の7割以上を占めている。
タイ 824トン(シェア59%)
米国 128トン(同9%)
ベトナム 114トン(同8%)
10月の1トン当たり輸入価格は、以下のとおりであった(図3)。
でん粉誘導体 8万2501円 (前年同月比2.2%高、前月比2.4%安)
デキストリン 10万8521円 (同34.4%高、同21.9%高)
でん粉誘導体の輸入価格は、2013年5月以降1トン当たり8万円台と高値で推移している。12カ月ぶりに同7万円台まで下落した2014年4月以降、5月は同8万円台、6月は再び同7万円台となり、7月以降は同8万円台で推移している。