【化工でん粉の輸入動向】
11月のでん粉誘導体の輸入価格は、1トン当たり8万9000円台の高値に
財務省「貿易統計」によると、2014年11月の化工でん粉の輸入量は、3万5389トン(前年同月比4.7%増、前月比23.8%減)となった(
図3)。品目別の輸入量は、以下のとおりであった。
でん粉誘導体 3万4193トン (前年同月比4.6%増、前月比24.1%減)
デキストリン 1196トン (同7.9%増、同13.9%減)
でん粉誘導体の最大の輸入先国は、タイである。主要輸入先国からの輸入量は以下のとおりで、上位3カ国で輸入量の8割以上を占めている。
タイ 2万1285トン(シェア62%)
ベトナム 5010トン(同15%)
フランス 1600トン(同5%)
デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの増減が大きい。主要輸入先国からの輸入量は以下のとおりで、上位3カ国で輸入量の8割近くを占めている。
タイ 567トン(シェア47%)
ベトナム 231トン(同19%)
フランス 135トン(同11%)
11月の1トン当たり輸入価格は、以下のとおりであった(図3)。
でん粉誘導体 8万9329円 (前年同月比5.3%高、前月比8.3%高)
デキストリン 8万8449円 (同24.6%安、同18.5%安)
でん粉誘導体の輸入価格は、1トン当たり7万円台となった2014年4月および6月を除き、2013年5月以降は同8万円台の高い水準で推移している。なお、2014年7月以降は10月を除き、前月を上回って推移しており、11月は同8万9000円台の高値となった。