【化工でん粉の輸入動向】
2015年1月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2015年1月の化工でん粉の輸入量は、4万2148トン(前年同月比17.2%増、前月比13.3%増)となった(
図3)。品目別の輸入量は、次の通りであった。
でん粉誘導体 4万1093トン (前年同月比18.6%増、前月比14.4%増)
デキストリン 1055トン (同20.3%減、同17.1%減)
でん粉誘導体の輸入先国は19カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位3カ国で輸入量の8割を占めている。
タイ 2万6178トン (シェア63.7%)
米国 4439トン (同10.8%)
ベトナム 2425トン (同5.9%)
デキストリンの輸入先国は10カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、上位3カ国で輸入量の5割以上を占めている。
タイ 235トン (同22.3%)
マレーシア 190トン (同18.0%)
フランス 190トン (同18.0%)
でん粉誘導体の輸入価格は、2013年5月以降、2014年4月および6月を除き、1トン当たり8万円台の高水準で推移しており、2014年12月以降は同9万円台で推移している。
1月の1トン当たり輸入価格は、次の通りであった。
でん粉誘導体 9万1283円 (前年同月比2.8%高、前月比4.2%安)
デキストリン 11万8283円 (同16.9%高、同5.4%安)